脂肪移植 lipotransfer
脂肪注入が馴染むまでの期間の目安
今回いただいたご質問は、
「目の下の脱脂脂肪注入をして2週間が過ぎました。最初の大きな腫れが落ち着き出した頃から、右側のゴルゴライン（目頭から外側に向け、斜め下に入る線）が浮き出るようになって目立ちます。手術で入れた脂肪かとは思うのですが、これからちゃんと馴染んでいくのでしょうか。まだ術後2週間しか経っていませんが、今後の経過が不安です。」
という内容。
目の下の線と馴染むまでのダウンタイムについて
ということで、ここからは一般論としてお話ししていきます。
目の下のクマの辺りにある脂肪を裏側から抜いて、表側に移しふっくらさせる脱脂という治療があります。
この施術を受けたところ、術後2週間ほどして目の下のクマの部分に線が浮いてきたということを心配されているわけですね。
入れた脂肪が原因なのではないかと考えておられるようですが、おそらく違います。
理由をみていきましょう。
術後に線が目立ってきた理由
目の下に段差や影が出る背景には、解剖学的な理由があります。
眼瞼という瞼の皮膚と、頬の皮膚。
この2つの皮膚には厚みの違いがあります。
その厚みの違いから、目の下は元々、むくみが出た時にどうしても段差や影ができやすい場所なのです。
通常のハムラ（目の下のたるみを平らにならし、クマなどを目立たなくする手術）の手術では、
筋肉と脂肪の癒着部を剥がして動かしていくことになるのですが、
今回のように脱脂と脂肪を入れる手術を行うと筋肉の付着部の境が骨の裏側に縫われているような形で固定されることになります。
すると腫れてきた際には、固定された部分だけは浮き上がってきづらいため、影のように見えてしまうことが多くなるのです。
元々、段差や影が出やすい場所であるということに加え、そのような手術の特性が関係しているのではないでしょうか。
今後の見通し
ここまででお伝えしたような理由から、一時的に影や線が目立ってしまうことはあります。
1ヶ月目にかけての時期は、なんとなく患部の腫れは引いてくるものの丸くなる。
その間は、気にされている線が割と目立ってきてしまうこともあるでしょう。
しかし2、３ヶ月ほど経てば、徐々に落ち着いて来るのではないでしょうか。
あくまで一般論ですが、このような経過が推察されます。
まとめ：まずは信頼できる専門医に相談を
今回は「脱脂脂肪注入手術後の目の下の線」をテーマにお話ししてきました。
ただ、書いたことはあくまで一般論です。
術前も術後も、信頼できる医師へカウンセリングや説明を聞くとともに、
ご自身の美容整形についての知識を深めていくことが成功への第一歩です。
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手術は外科医によってやり方が異なってきますので、
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