ASO OGS
【顎削りの後遺症??】全周顎手術をして痺れてるけどさらに手術は可能なのか??
下顎全周削りして、顎先、下唇まで、麻痺の後遺症が残っていますがセットバック可能ですか?
下顎全周削ると、確かに凄く後遺症が残るのですよね、痺れが残ったり、顎らへんのお肉がダルダルになったりします。
学会等でもその様な手術をされている先生の手術動画を見ましたが、結構神経を剥がしていくということがあり、痺れが残ってるのですね、なるほど、、
今回いただいたご質問は、
「下顎全周削りの手術を行いました。顎先から下唇まで、麻痺の後遺症が残っています。この状態でもセットバックは可能ですか?」
というものです。
以下では、「顎先や下唇に麻痺が残る仕組み」と「セットバックは可能か」という2点に分けて解説していきます。
下顎全周削りの手術と後遺症について
下顎全周削りの手術とは、下顎の骨の周辺部を切り落とし小顔を目指す手術のことを指します。
質問者の方は、その後遺症として痺れが残っているということですよね。
確かに手術時に顎の神経を剥がしていくことになるので、痺れや、顎周りの肉が余ってしまうなどの後遺症が残りやすい手術だと言われています。
下顎全周削り手術後の痺れはいつ治る?
最初の1ヶ月間は、神経を触っているショック状態となり再生が始まりません。
実際の顎の感覚も痺れているような感じで麻酔がずっと効いているようなイメージでしょうか。
1ヶ月過ぎたぐらいで徐々に回復してきて、1日に1mmくらいのスピードで戻ると言われていますが、通常の経過で下唇の感覚が2、3ヶ月でじわじわ戻ってくる。約半年ほどで日常生活での違和感がなくなってくるようなイメージです。
厳密には1年ほどは反応していますね。
逆に1年経ってもまだ痺れがあるような場合は、神経が損傷してることが多く、治らないかもしれません。
神経は顎の穴から徐々に広がっているので、外側からビリビリ感があり、顎の中心部が最後に回復するというようなイメージです。
このビリビリした感覚が出てきたら、神経が戻ってきて感覚を取り戻してきているということなのですが、時間が経過しても全然感覚がわからない。
続くようだと永久的な神経損傷を起こしている可能性があります。
麻痺が残る理由
顎の神経というのは、顎の突起部に近い辺りを先端に、下顎骨の外側を走り、エラの辺りに開いている骨の穴を通って内側に繋がっています。
その神経が下唇の感覚をつかさどっているのですが、下顎全周削り術は、手術の際に顎神経を剥がしていく工程が出てきます。
神経を剥がす過程で、顎神経を切ってしまった場合「断裂」といい、なかなか回復はしません。
もし接合しても、かなり弱いものにしかならないでしょう。
一方、断裂はしておらず、手術時に引っ張ってしまったり、部分断裂を起こしただけであれば、通常回復はしてきます。
術後の麻痺というのは、神経の損傷の度合いによって治るものと治らないものがあり、治る場合でも回復には長い時間がかかることが多いのです。
麻痺がある間はセットバックはできないの?
続いて、質問の後半部分についてお答えいたします。
「後遺症の麻痺が残っている状態でもセットバックはできるのか」についてです。
セットバック術とは、前方へ突出した口元を修正するため、抜歯を行い、その空いたスペースの骨を切除し顎の骨を後ろにずらす手術のことを言います。
要するに既に行った下顎全周削りに加え、別の箇所でも骨を削る手術をできるのか、ということですね。
結論から言えば可能です。
神経が有ろうが無かろうが、骨の手術は行えますので。
しかしながら、神経損傷が何とか頑張って修復している最中に再度手術を行うというのは、神経へ更なるストレスを与えることになります。
せっかく回復していた状態が元の状態に戻ってしまう可能性、更には痺れ感の増幅、最終的な回復レベルが下がる可能性があります。
そのリスクをどう考えるのか、ということになってくると思います。
患者様の中には「感覚よりも見た目の方が大切」という方もおられるでしょう。
しかし私たちの立場としては、やはり神経も大切ですよ、というスタンスで施術を行っています。
技術的に手術が可能か否かという尺度だけではなく、機能と目標を丁寧にすり合わせた上で方針を決めていくことが重要だと考えています。
まとめ:信頼できる専門医に相談しましょう
もし違和感を感じたらご自身で判断するのではなく専門医に診てもらいましょう。
正確な対処法を示してくれるはずです。
弊社リゾナスフェイスクリニック東京では、美容整形への専門知識と豊富な経験を持った医師が在籍しておりますので、ぜひ一度無料カウンセリングをお受けください。
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