ヒアルロン酸注入 hyaluronic acid fillers
【ヒアルロン酸(クレヴィエル)を注入したら体調不良時に腫れる?】原因と解決法を現役美容外科医が徹底解説!!
2019年に初めて顎にクレヴィエル2CCを入れました。
最初はとても満足していましたが、体調が悪い時などに熱をもって腫れたりが続き、違和感がとてもあり、1年経っても症状が変わらず吸収されなかったためヒアルロニダーゼを打ちました。
現在は以前よりは腫れがないのですが、体調不良の時の腫れ、しこりのようなものが一部あります。
それは、ヒアルロニダーゼでも溶けなかったということでしょうか。
どうすれば良いでしょうか。
というご質問をいただいています。
ヒアルロン酸にも色んな種類があります。
クレヴィエルというのは、めちゃくちゃ硬いタイプのクレヴィエルです。体調不良のときに腫れるというのは色々な原因が考えられますね。早速見ていきましょう。
ヒアルロン酸(クレヴィエル)の入れ過ぎは要注意
ヒアルロン酸を注入する際は、注入部位によって固さの違うものを使い分けるのですが、クレヴィエルという種類はヒアルロン酸の中でも固く、鼻や顎など形を作りたい部分に適していると言われているものです。
顎に2CCを入れましたということですが、顎に2CCという量は
適正かどうかでいうと、結構多いです。
2CC顎に入れないといけないといけないというのは、親指の先くらいの大きさになっているのでこの突出部分というのは、外的な影響を受けやすいです。
押されたり、当たったり、引っ張られたれたりとか、グニグニグニグニされるので、あまり沢山の物を入れない方がいいなと前提としては思います。
ヒアルロン酸(クレヴィエル)注入によるアレルギー反応とは
他のヒアルロン酸注入よりも腫れにくいといわれているようですが、ダウンタイムが終わって数週間、数ヶ月経過してから注入部位が腫れたり熱を持って炎症が起きることがあります。
体調が悪くなり熱を持ったり、腫れたりというのがあり、
原因が色んなパターンがあります。(ヒアルロン酸注入によらず、全般の注入系の施術にも言えます)
例えば、皮膚の常在菌というばい菌が入ってしまって、感染をマイルドに起こしているという場合や、異物反応として、ヒアルロン酸の注入剤に対してなんか反応を起こしているという場合もある。
ヒアルロン酸は体の中にある!?
ヒアルロン酸アレルギーという言葉があるのですが、実はヒアルロン酸は体の中にあり、皆さん持っているので、ヒアルロン酸そのものに対するアレルギーというのは実はあまり多くないです。
どちらかというと、加工し溶けにくくするためにヒアルロン酸とヒアルロン酸の間に色んな分子をくっ付けているのですが(溶剤・添加物)に対して、アレルギー反応を起こすものが多いようです。
本当にヒアルロン酸にアレルギーがあるとすれば、生体にもヒアルロン酸がありその上にもアレルギーが起こしてるはずなので、注入しなくてもアレルギーを起こしてることになりますね。
これは異物反応を起こしているのか、添加物に対してアレルギーを起こしているのか色んなことが考えられるわけです。
ヒアルロン酸(クレヴィエル)の腫れは溶かす注射で治るの?
しかし少なくても、このヒアルロニダーゼ、ヒアルロン酸を溶かす注射をすると少しマシになりますということは、サイズは小さくなったんだろうな、と思いますね。
ただ、体調不良の際に腫れやしこりがまだ出ますということなので、恐らく全部溶け切れてないんだと思います。
ヒアルロン酸(クレヴィエル)の注入方法
注入する時にも色んな入れ方があります。
ヒアルロン酸注入方法①モーラス法
モーラス法という一つの風船みたいなぷくっと膨らます方法があります。
ヒアルロン酸注入方法②雪だるま方式
雪だるまみたいにぽこぽこぽこと積み上げていく方法があります。
ゆきだるま式に積み上げていく方法で施術した場合は、ヒアルロニダーゼをそれぞれの雪だるまのところにちゃんと刺さらないと、
ヒアルロン酸とヒアルロン酸の間に膜があるということになるので薬液が入っていかず、溶け残りが生じてしまうのです。
ヒアルロン酸(クレヴィエル)が溶けていない場合はどうするの??
異物反応なのか、添加物に対するアレルギー反応なのか、と考えられるのですが、ヒアルロン酸なのでヒアルロニダーゼを注入し、溶かすことができれば、腫れや熱感は改善します。
ただし、クレヴィエルはヒアルロン酸を溶かす酵素に強いとされており、1度のヒアルロニダーゼでは完全に溶かすことができないかもしれません。
ヒアルロン酸が溶けていない場合の対応策は一般的には以下の2つです。
対処法①ヒアルロニダーゼをもう一度注射する
ヒアルロニダーゼをもう一度打って、しこりになっているところに命中させるように注射することによって、ヒアルロン酸そのものを溶けることができると思うのです。
対処法②ステロイド注射などをする
もう一つ可能性としては、ヒアルロン酸はもう溶けているけど、皮膜といって袋の部分だけ残ってるのではないかということがあります。
その場合には、そのしこりの部分は中々治らないというか、、これが山口が同じ場所にヒアルロン酸を3回までにしてねというふうに一般的に言っております。
一旦できたしこりというのは、中にゴミ(組織の不要物)のように溜まっていってしまうのですね。
しこりが、触れてしまったり、違和感を感じたり、場合によっては筋肉の動きに影響を受けたり、左右差が出たりというのがあり得ます。
なので、しこりが原因だとすれば、しこり部分を、、よっぽど気になる場合なら、ステロイドの注射などを打って、しこりを萎縮させるという方法もあるかと思います。
簡単にステロイド注射を打つ決断をするべきではない
しかし、ステロイドの注射も副作用があるので、簡単にやったらいいわというものではないです。
なので、以上のことを考えると、質問者さんの状況は、恐らくですけどもクレヴィエル2CCの内何CCかは溶け切れずに残っていたんじゃないかと。
その残ってるものに対して、体調の悪い時に何か反応が起こってるのではないか、というところで、まずは、ヒアルロニダーゼをもう一度打っていただいて、残っているクレヴィエルを溶かすことが第一ステップかなと思います。
体調が悪い時に、腫れてしまうような状況というのは、体からすると遺物反応を起こしてる、免疫が落ちた時に何か反応が起きるということなのであまり良くないですよね。
体調悪くなるような時に、調子の悪くなるようなものというのは、やっぱり、体にとって害だという風に認識しておいた方がいいと思います。
違和感を感じたら専門医に相談を
ダウンタイムが終わっても尚、施術箇所に違和感を感じたり、体調不良を感じた場合は早急に信頼している専門医に診てもらいましょう。
専門知識を持たずにご自身で判断するのが一番危険です。
弊社リゾナスフェイスクリニック東京では、美容整形への専門知識と豊富な経験を持った医師が在籍しておりますので、ぜひ一度無料カウンセリングをお受けください。
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