QUSETION よくあるご質問3
鼻の整形(鼻形成)の不安について
インターネット上やSNS上では、色々な疑問や体験談があふれています。
惑わされて、不安になることも多いでしょう。また、人生でそう多くはない体験である整形に対して「聞きにくい」「こんなことを聞いたら恥ずかしい」といったことは一切ありません。
不安を取りのぞくため綿密なカウンセリングが重要になります。
1.鼻の整形(鼻形成)は
バレるのかバレないのか?
バレるかバレないかは、ご希望される形の変化が、今のご自身のお鼻とどれくらい違うか、というところが肝になります。
これまでのお客さんのお話をまとめると、自然な変化をご希望の場合は、まずバレません。
ダウンタイム中、風邪を引いたといって、マスクをしていれば、一緒にご家族にまでバレていない方も多くおられます。
一方で、大きな変化をご希望の場合、術後よく言われるのが「やせた?」「なんか雰囲気かわった?」みたいな反応が多いようです。
ただし、明らかに人工的な変化をご希望の場合には、バレますし、バレることを求めている人が多いようです。
ということで、バレるかどうかについては、目標とする形が重要になります。
1.1.整形の場合は、
笑うとシワができないからバレる?
鼻形成を鼻先まで行った場合、術後鼻先の動きは悪くなります。
この動き方は、手術の際に、大鼻翼軟骨(だいびよくなんこつ)という鼻先の軟骨をどの部分にどのように固定するのかによります。カチカチに固める方法もあれば、緩やかな動きを残す方法などあります。
しかし、お鼻の手術は一旦、軟骨の操作をすると術前よりも必ず硬くはなります。
ここで、柔らかい鼻が普通なのか、と考えると、西洋人の鼻先は、皮膚も薄く、軟骨の形が浮き上がり、豚鼻なんてできないくらい硬いです。
彼らはそれが普通です。なので、鼻先をツンとしたい、高くしたい、というご希望が西洋人よりのお鼻に近づいていくとすれば、必ずしも不自然ではないということになります。
2.鼻整形(鼻形成)の不安
よくある代表的な10の不安に回答します。まだまだ沢山あると思いますが、それは実際のカウンセリングにてお聞かせください。
2.1.劣化する不安
「鼻整形」、「劣化」と調べると、数多くの記事がでてくると思います。皆さん、その記事を読んで真実はどうなんだ?という疑問が常につきまとうと思いますが、美容外科医の答えとしては、「劣化はしない」ということになります。
「え、ほんまなん?」と思うと思いますが、「ほんまです。」では、形が変わらないか?という問いに対しては、「形は変わります」というのが答えです。
つまり、劣化というのはまるで鉄にサビがつくような、その末に朽ち果てて、折れてしまうようなイメージですが、人間は生きています。
そのため、日々細胞は入れ替わり、代謝をしています。この過程で、いわゆる「老化」と言われる変化を生じます。
具体的には、ヒアルロン酸やコラーゲンの減少に伴うしぼみやたるみ、また保湿力の低下に伴う乾燥や菲薄化(薄くなる)など、生理的な変化を生じます。
その変化が手術をしてようが、していまいが、生じるのが事実です。
では、こういった生理現象が鼻形成に与える影響を考えるとどうなるのでしょうか?
ここで、大きく別れるものが、人工物(シリコンインプラントなど)を併用したお鼻か自家組織といって自分の組織を使って作るお鼻か、によって異なります。
2.1.1.人工物(シリコンインプラントなど)を併用したお鼻の場合
人工物の中で代表的なものは、シリコンインプラントです。シリコンは良くも悪くも、形が変わりません。
そのため、ずーっとそのままです。なので、実は形が綺麗にでるのは、このシリコンプロテーゼの方がスムースですらっとした感じがでます。
しかし一方で、何十年と年齢を重ねるごとに皮膚が薄くなったり、軟部組織が痩せたりしてきたときに、形が浮き上がることがあります。
これが「縁が浮いてきた」という現象です。
では、手術を受けた全員がこうなるかというとそうでもありません。これは、長い年月でインプラントを挿入している骨や軟骨の部分が窪み、周囲の高さと馴染んでくることもあるからです。
また被膜という構造物も知っておく必要があります。
これは、シリコンの周囲にできる線維性の袋です。体の中に自分以外の組織が入った場合は、人体は、この被膜で周囲と遮断しようとします。この袋は、実は長い年月とともに、縮んだり、石灰化といってカルシウムが沈着して石になることがあります。
そのため、シリコンそのものは変化はしなくても被膜が変化することで、鼻筋がいびつになることがあります。
同じ人工物でもePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン商品名ゴアテックス)という素材があります。
これは、心臓や血管の手術などで使用される素材で、非常に強く、柔軟な素材です。シリコンとは異なり、素材に目に見えない小さな穴がたくさん空いています。
その小さな穴に周囲の組織が入り込むことで、ガチッと固定されます。そのため、シリコンとは異なり、周囲に明らかな被膜は形成されないのが特徴です。
一方で、ゴアテックスは組織が入り込むことでごくわずかに縮むとされています。
被膜形成がされないため、被膜に対する石灰化等は生じないとされています。
では、このゴアテックスに対する生理的な反応はどうかというと、ゴアテックス自体は、元の形に戻ろうとする力はシリコンに比較して弱く、土台の形に沿う傾向があります。
一方で薄くなっている部分が一度折れ曲がってしまうと、そのままの形で固定されるといった特徴があります。
2.1.2.自家組織(自分の組織)を使って作る
お鼻の場合
自家組織による鼻形成(ノープラント鼻形成)は、移植するための材料を必要とするうえに、形をすべて作り込んでいく必要があり、手術の難易度は高いものとなります。
自分の組織であるために、いわゆる異物反応は、起きませんが、生理的な変化をしてきます。
具体的には、一度切り離した組織が、体の中で生きる(生着)ためには、周囲から栄養を受け取る必要があります。
そのため、手術で一度切り離された組織が再び栄養を受け取って、落ち着くまでの間、吸収といって、移植した組織が小さくなる現象がおきます。この吸収の程度は、組織の緊張が強かったり、マッサージやメイク、洗顔などの物理的な刺激で強く起こります。
そのため手術後しばらくの間は、創部を安静にすることが重要です。一旦生着をして落ち着いた後は、生きた軟骨であるため、年齢とともに加齢変化を生じます。
また、炎症による変化や経年変化の影響を受けるというのも事実です。
例えば、とても気に入っている鼻筋が10年後も同じお鼻筋であるかというと、おそらく少しずつ形が変化していくことでしょう。
こういった意味では人工の素材の方が変わらない形であると言えます。
ただし、年齢とともに、組織が緩んできたときに、同時に変わっていってくれるというのはメリットでもあります。
この辺りの特性を理解した上で、素材を選択していくのが好ましいと考えます。
2.2.永久なのかどうか?
永久に変わらないものはありません。これはおぎゃぁと生まれて死ぬまで、我々は一瞬ずつ老いていっています。
なので、生体である以上機械のように変わらないものはないということをまず認識する必要があります。
その上で、鼻の手術をしたら、どう変わっていくのか、と考えると「劣化する不安」の項でご説明したように、どの素材で施術を行なったのかによるということになります。
2.3.左右左の不安
お鼻はお顔の中で一つしかない構造物なので、問題になるのは、鼻筋がまっすぐ見えるか?鼻の穴に左右差がないか?などがあります。
ここで気をつけないといけないポイントとしては、鼻が左右対称でも、歪んで見えたり、鼻の穴が非対称に見えたりすることがある、ということです。???と思うかもしれませんが、イメージとしては、キャンプの時のテントです。
平らなところにキャンプを設営すれば、当然対称に見えるテントですが、地面が斜めのところでつくとどうでしょう?
そうです、歪んで見えるんです。
さらに重力の影響や周りのロープの引っ張り具合なんかも相まってしっかりと傾きます。これがお鼻でも同じことが言えます。
まず、あなたのお鼻の土台、つまり骨はどうなっているのか?というところです。
土台が傾いている場合には、お鼻を左右対称に作成しても歪んで見えてしますため、土台を直すか、“まっすぐにみえるように”お鼻をつくるか、しかありません。
土台の傾きを治す場合、当然骨の治療になるため、大掛かりになります。
一方、“まっすぐにみえるような”お鼻ですと、実は、どこから見てまっすぐ、というのがポイントになります。
日常生活では、基本的には、正面、斜め、側面でみた形が重視されます。その部分でまっすぐに見える形を作ると、実は、下から見たときに鼻の穴が左右非対称になることがあるんです。
これが立体のマジックです。なので、術前にこの辺もよく相談してプランを立てる必要があります。
2.4.崩れないかの不安
「崩れる」という字をみるだけで怖いですが、イメージとしてはがけ崩れみたいな感じですね。これがお鼻の手術をした後に起こる可能性があるかというと、普通はありません。
しかし、可能性はあります。
具体的には、感染症を起こしたあとの瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)が生じた場合です。
お鼻の手術をする際には、もちろん、梁構造を作り直したりするわけですが、これらをつなぎとめているのは、手術用の糸です。
これらの糸で支える力と比べて、組織が縮んで行こうとする拘縮の力ははるかに強いです。
そのため、いったん組織の拘縮が生じると、糸で固定している力は負けてしまい崩れてしまうことがあります。
しかし、この瘢痕拘縮は、突然起こるものではありません。必ずと言っていいほど、感染やなかなか治らない炎症があります。
そのため、その段階で早期に治療をすることが極めて重要といえます。
2.5.痛みの不安
お鼻の手術に関する痛みは、外科医の麻酔の仕方、止血の仕方、骨の治療をしたかどうか、そして取ってきた材料の場所(ドナーサイト)によって大きく異なります。
通常のお鼻の中だけで終わる手術であれば、丁寧な手術をすると、手術して2〜3日間痛み止めを飲むくらいで、実はあまり痛くありません。
もちろん、怪我をしているのと同じ状況なので、触ると鈍痛はありますが、痛くて何もできないということはとても珍しいです。
鼻血もティッシュに滲むくらいの軽度な出血はありますが、手術が終わった後からボトボト出血している場合は、内部の止血が不十分であるため、血管周囲の知覚神経が刺激されて痛みを感じます。
この場合、きちんとした処置を受けて止血を完了することが重要です。一方で、外科医にはどうにもできない部分が骨の治療です。
鼻骨骨切といって、鼻筋を細く見せる治療がありますが、これは、骨を切った後、ギプスでしっかりと圧迫固定をしなければなりません。
そのため、骨を切った部分は鈍痛があります。痛み止めを飲んで1週間くらいは痛みがあります。ただし、ギプスで固定しているため、動くたびに痛いということはありません。
個人差はありますが、一番痛いのが肋軟骨です。これはお鼻や耳の軟骨の素材が足りない場合、胸から採取してくるものですが、胸は常に呼吸をして動いているため、刺激も加わり痛みがでます。
採取する肋軟骨の長さが長ければ長いほど、痛み刺激が強くなります。
通常、手術が終わった直後は、神経ブロックを併用しているため、痛みは感じませんが、ご自宅に帰った後、夜中から明け方にかけて痛みが出てきます。
そのため、痛み止めを複数組み合わせて予防的に内服してもらいます。この痛みの程度ですが、2―3日をピークに1週間で9割程度引いてきます。
個人差があり、3日目でもけろっとしている人もいますが、1週間でもまだ痛いという方もおられます。そのため、当院ではご希望の場合、長時間作用型の痛み止めを神経ブロックとして使用するようにしています。
2.6.呼吸の不安
鼻の手術をすると、鼻呼吸ができなくなる、とかシューシュー音がなるなど、呼吸に関する不安があるかと思います。
当院でのケアについてですが、手術当日から翌日まで鼻の中にスポンジのようなものを留置します。その間は、お鼻からの呼吸はできません。
スポンジ除去後、徐々に鼻閉感は改善しますが、1ヶ月くらいまで鼻で呼吸がしにくいと感じることがあります。鼻中隔延長を含めた鼻手術のお客様で、約1割の方が1ヶ月の段階で鼻づまりを感じていました。
しかし、通常の経過ですと1ヶ月以降は鼻呼吸は改善され、3ヶ月をすぎると違和感も解消します。こういった鼻呼吸という空気の通り道を考えて形を作っていくことが重要となります。
そのため、術前にはお鼻の中を診察してもともとの空気の通り道を調べておく必要があります。
2.7.傷跡の不安
お鼻の傷跡としては、鼻の真ん中の部分を切る鼻柱(びちゅう)切開の傷と、小鼻縮小の際の小鼻の付け根の傷があります。
お鼻の傷は一般的には治りやすい部分なので、基本的には1年経過するとよくみないとわからないくらい綺麗に治ります。
一方で、小鼻の傷跡がとても目立つケースがあります。
これは、もともと小鼻周囲が脂腺が発達していて、皮脂腺が深くまである方を切開した場合、傷に一致してニキビのような状態になることがあります。
この場合、傷の治りが遅くなり、大きく陥凹(へこみ)が生じたり、傷が赤く盛り上がってしまうことがあります。
そのため、術前から皮膚の性状を判断して、手術のデザインを決定すること、術後のケアも早期発見、早期治療を心がけることが重要です。
2.8.シリコンインプラントはブラック
ライトで光るか?
シリコンインプラント自体にブラックライト(UVA紫外線)を当てると当然光ります。
これは、ブラックライトが爪や歯などの白い物(蛍光物質)にあたり、可視光線を放出する原理と同じです。
では、口を閉じていて歯がひかるでしょうか?
もちろん、光りません。
これは、ブラックライトが歯まで届かないからです。お鼻のプロテーゼは、通常骨膜下といった、皮膚、皮下組織、筋膜層、骨膜とならぶ層の一番下に留置します。
そのため、よほど、これらの組織が薄くない限り光るということはまずありません。
2.9.鼻の整形(鼻形成)の麻酔の種類やその判断理由
麻酔は部位により異なりますが、当院では基本的に全身麻酔での鼻の施術を行なっています。その理由として、呼吸をする器官である鼻の手術では口から酸素を投与することになります。
しかし、赤ちゃんとは異なり、成人では鼻呼吸が主な気道となります、その状態で、麻酔が深くなり眠ってしまうと、睡眠時無呼吸のように、呼吸が止まってしまいます。
そのため、呼吸を確保するけど、眠ってもらうという相反する天秤をバランスをとりながら、手術を行うことになり、患者さんご自身の安全の確保と外科医としてのこだわりを損ねてしまう可能性があります。
また、術中の操作音や操作感で不安になってほしくないということもあり、ごく短時間ですむ、簡単な施術を除いては全身麻酔で行うこととしています。
一方で、「全身麻酔は怖い、、、」とおっしゃる方がおられます。「目が覚めなかったらどうしよう」などです。
私たち医療者としてもそうなると困るわけで、病院で毎日のように全身麻酔での手術を行なっていますが、全身麻酔自体によるトラブルは極めて稀な程度とされています。
私個人としては、小児形成外科時代には、赤ちゃんの手術もたくさんしていましたが、赤ちゃんの場合は、ホクロ一つとるのも全身麻酔になるわけです。
そう考えると、大人の全身麻酔が危険なことではないというのがなんとなくわかってもらえると思います。
2.9.1.中央の部分(鼻尖、鼻背、鼻骨、鼻中隔)
は全身麻酔
鼻の手術は、中央の部分(鼻尖、鼻背、鼻骨、鼻中隔)と小鼻の部分を分けて考える必要があります。この中央の部分をきちんと作り上げる手術となると、必然的に全身麻酔の手術の方が安心・安全ということになります。
これは、手術時間が必然的に長くなること、鼻骨の操作をする場合、局所麻酔のみでは、骨をコンコン操作する音が怖かったり、深い部分の痛みをコントロールできないことがあります。
また、肋軟骨を利用した手術の場合には、術中の咳き込み等で肺を損傷する危険があり安全を担保するためには、全身麻酔が必須と考えています。
2.9.2.小鼻は静脈麻酔と局所麻酔
一方で、小鼻の施術は手術時間も短くシンプルな施術であるため、静脈麻酔と局所麻酔でも施術は容易に行うことができます。
また、中央の施術であっても、例えばプロテーゼだけ、とか、耳の軟骨を乗せるだけ、といった簡単な治療であれば、局所麻酔と静脈麻酔の施術も可能です。
ここで、静麻麻酔って何?と思われる方もおられるかと思います。静脈麻酔は、簡単にいうと「点滴で眠る麻酔」ということになります。
じゃぁ全身麻酔と何が違うの?というと実は同じです。静脈麻酔のお薬の濃度を上げていけば、呼吸も止まる状態になります。そうなると、人工呼吸器につないで、機械的に換気(呼吸のお手伝い)をします。
一方で、静脈麻酔と局所麻酔を併用する場合は、ご自身の呼吸をしてもらう必要があるため、あまりたくさんの静脈麻酔薬を使用することができません。
そのため、ウトウトしている感じをつくるのが静脈麻酔という感じです。
2.10.鼻の整形(鼻形成)入院や
通院日数について
鼻の施術はどの方法で行っても入院の必要はありません。
痛み止めもご自宅で使用できる強力なものがあります。そのため、ご自宅で療養していたくことができます。通院に関しては、手術内容にもよりますが、通常は、3日目の診察、7日目の抜糸までは必須となっています。
その先の経過観察は、硬さが強く出る1ヶ月、組織が安定してくる3ヶ月、傷が落ち着いてくる6ヶ月、およそ形が確定する1年を目処に受診を促しています。
弊社リゾナスフェイスクリニック東京では、美容整形への専門知識と豊富な経験を持った医師が在籍しておりますので、ぜひ一度無料カウンセリングをお受けください。
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(公式ライン予約の方が予約がスムーズに進みます)