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【哲学×美容】美容迷子|他人の評価は変えられない?

【哲学×美容】美容迷子|他人の評価は変えられない? リゾナス

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

この記事のポイント
2300年前の古代ギリシャ哲学「ストア哲学」を、美容医療の視点から解説します。リゾナスフェイスクリニック東京では、他院での手術後に満足できず来院する「他院修正」が全手術の8割以上を占めています。その背景には、「変えられないもの」への執着がある場合も多いと、山口院長は指摘します。二分法の考え方で「変えられるもの」と「変えられないもの」を切り分ける。他人の評価やSNSのトレンドは自分では変えられない。一方、睡眠・食事・スキンケアなどの習慣は変えられる。自分へのケアである「セルフコンパッション」を高めることが、心の回復力や人生の満足度につながると解説します。

【監修】 山口憲昭 院長(リゾナスフェイスクリニック東京)
【執筆】 美容医療専門ライター izu
本記事は、YouTube動画の内容をもとに内容の正確性を保ちつつ編集・構成し、医師の監修のもと公開しています。

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ストア哲学」という言葉を聞いたことはありますか?

2300年前の古代ギリシャに生まれた、れっきとした哲学の話です。

そして実は、美容医療と深くつながる考え方でもあります。

今回は、リゾナスフェイスクリニック東京の山口院長が
「ストア哲学と美容」というテーマで解説した動画をもとに記事をお届けします。

「なぜ何度手術をしても満足できないのか」
「他人の評価を気にしすぎて疲れてしまっている」

そんな方にぜひ読んでほしい内容です。

目次

ストア哲学とは?2300年前の知恵が今も使われる理由

ストア哲学とは?2300年前の知恵が今も使われる理由

ストア哲学は、今から約2300年前に生まれました。
舞台は古代ギリシャです。

当時の夜を想像してみてください。
街灯もなく、スマホもない。
空には満点の星だけが輝く、真っ暗な世界です。

そのような時代の人々は、どうやって生きていたのでしょうか。

山口院長によると、エンターテイメントのなかった時代だからこそ
人々はとことん「考えること」に向き合ったといいます。

科学がまだなかった世界で、人間は思考をやり尽くしました。
そのためギリシャ哲学は、今も通用するほどよくできているのです。

現代のビジネスリーダーも愛読する実践哲学

現代のビジネスリーダーも愛読する実践哲学

マルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカ。
これらストア哲学者の考え方は、現代でも広く読まれています。

特に、シリコンバレーの起業家や大企業の経営者の間で愛読書になっているといいます。
また、認知行動療法の基本的な考え方にも取り入れられています。

つまり、ストア哲学は2300年前の古い話ではありません。
現代を生きる私たちにとっても、実践的な知恵です。

美容医療で使う「二分法」とは

美容医療で使う「二分法」とは

ストア哲学のなかで、山口院長が特に重要だと語るのが「二分法」という考え方です。

シンプルに言うと、こういうことです。

「自分でコントロールできるもの」と「できないもの」を
はっきりと切り分けましょう、ということ。

これは美容の悩みを整理するうえで、非常に実践的な考え方です。

他院修正が8割を超える現実

山口院長が実際に手術する患者様のうち、8割以上が「他院修正」だといいます。

他院での手術に満足できず、修正を希望して来院される方々のことです。

なぜこれほど多いのでしょうか。

山口院長によると、理由は大きく2つに分けられるといいます。

客観的な不満と主観的な不満

客観的な不満と主観的な不満

①客観的な不満
変形がある、左右差があるなど、目に見える問題がある場合です。
この場合、治療の目的が共有しやすいといいます。
施術者と患者様がゴールを一緒に確認できるからです。

②主観的な不満
「なんとなく嫌だった」「思っていたのと違う」という感覚です。
この場合、ゴールは患者様の心の中にしかありません。
そのため、丁寧な会話ですり合わせていくしかないといいます。

そして、この主観的な不満の中に
「美容迷子」の方が多く紛れ込んでいると山口院長は言います。

「美容迷子」から抜け出すためのヒント

「美容迷子」から抜け出すためのヒント

美容迷子とは、どういう状態でしょうか。

たとえば「こんな顔になりたい」という目標があっても
それが現実的に達成できないケースがあります。

顔の骨格や目の大きさ、身長、肌の色。
これらは根本的に異なる別人の容姿であることも少なくありません。

また「0.1ミリの左右差を治したい」というご要望もあるといいます。
しかし、その程度の左右差は誰もが持っているものでもあります。

変えられないものへの執着を手放す

変えられないものへの執着を手放す

山口院長が伝えるのは、こういうことです。

「力が及ぶもの」と「及ばないもの」を、きちんと認識しましょう、と。

たとえば、「明日目が覚めたら身長が倍になりたい」というのは
誰が聞いても無理だとわかります。

しかし同じような「無理な範囲」が、美容の治療の中にも存在するのです。

例えば、ソフトボールほどの小さな顔になりたい、というご要望も遺伝的に実現可能な領域が決まっているため、叶えることができません。

大切なのは、こうした「できないこと」を明確に切り分けること。
そのうえで、「できること」に集中する。

これが二分法の実践的な使い方です。

カウンセリングで行う「因数分解」

カウンセリングで行う「因数分解」

美容迷子の方が来院されたとき、山口院長は30分以上かけて話を聞くといいます。

複雑に絡み合った不満をほぐし、一つひとつ分解していきます。

「前の先生は一生懸命やってくれていましたよ」と伝えることもあります。
しかし同時に、「あなたが求めているゴールは、達成できない話です」と
正直に伝えることもあります。

そのゴール設定を変えない限り、一生たどり着けないこともあるからです。

これは美容迷子の方だけではなく、多くの方に使える視点です。

自分でコントロールできるもの・できないもの

自分でコントロールできるもの・できないもの

では具体的に、美容において何が「変えられる」のでしょうか。

山口院長が挙げる、自分でコントロールできる要素は次の通りです。

  • 睡眠の質
  • 食事の内容
  • スキンケアの習慣
  • 運動の習慣
  • ストレスとの向き合い方
  • 姿勢や清潔感

これらは行動を変えることで、自分でコントロールできます。

遺伝子と骨格は変えられない

遺伝子と骨格は変えられない

一方で、コントロールできないものも存在します。

たとえば遺伝子で決まっているものは、根性では変えられません

また、骨格はサイズダウンや形の微調整はできます。
しかし、根本的な骨格の大きさを別人レベルに変えることは難しい。
現実的に実現できる範囲を超えているからです。

他人の評価は変えられない——承認欲求との向き合い方

他人の評価は変えられない——承認欲求との向き合い方

山口院長が「結構重要なポイント」と強調するのが、他者評価の問題です。

自分の評価は変えることができます。
しかし、他人の評価は変えることができません。

承認欲求は現代特有の悩みです。
昭和の時代にはあまりなかった言葉ですが、
SNSが普及した今、誰もが気にするようになりました。

しかし残念ながら、他人からの評価は自分では変えられません

さらにこういった要素も、コントロール外だと山口院長は言います。

  • SNS上のトレンドや流行
  • 投稿へのいいね数
  • 芸能人やインフルエンサーの容姿

これはあなたの問題ではないので、気にしなくていいです」というのが
山口院長の考え方です。

「誰かに認めてほしくて美容を変えたい」という動機について

「誰かに認めてほしくて美容を変えたい」という動機について

たとえば「ブサイクと言われているから可愛くなりたい」という気持ち。
もちろん、その気持ちはわかるといいます。

ただし、自分の見た目を変えることは「自分の認識」を変えることにはつながります。
しかし、他人の評価や流行は変わり続けるため、評価そのものは変えられません。

そこを追いかけ続けると苦しい戦いになる。
だからやめた方がいい、と山口院長は伝えます。

これは、見た目を諦めるということではありません。

見た目と心は対になっています。
自分の見た目が好きではないと、毎日気分が下がります。
だからこそ、自分のために美容に向き合うことは大切です。

ただ、動く理由は「他人の評価のため」ではなく
「自分のため」でなければ意味がないという話です。

自己への配慮——セルフコンパッションという考え方

自己への配慮——セルフコンパッションという考え方

山口院長がもう一つ紹介するのが、「自己への配慮」という概念です。

これは2000年以上前の哲学者たちが考えていたことですが
現代の心理学にも通じる内容です。

自己への配慮とは、「あなたがあなた自身のケアをしているかどうか」という話。
自分という存在を理解し、大切に、適切に扱うことです。

セルフコンパッションが高い人の特徴

現代の心理学では、セルフコンパッションについて多くの研究があります。

セルフコンパッションが高い人は、次のような傾向があるといわれています。

  • 不安や抑うつが少ない
  • 自分の人生に対する満足度が高い
  • 心が折れたときの立ち直り(レジリエンス)が強い

傷を受けたときも早く回復できる。
そういった力を、自己への配慮が育てるといいます。

「自分のために動く」ことが重要な理由

自分を整えたいと思って動くことは、自分へのケアです。
したがって、それは良い動機だと山口院長は言います。

一方で、他人と比べて「あの人よりも劣っているから」という動機は要注意です。

なぜなら他人との比較は、自分ではコントロールできないことだからです。
そのような動機で動いていると、ゴールにたどり着けず苦しくなる可能性があります。

当院のカウンセリングが大切にしていること

リゾナスフェイスクリニック東京内観

山口院長のもとには、美容迷子の方が多く訪れます。

そのような方との会話は、30分以上に及ぶことも珍しくありません。
ときには施術や手術につながらないカウンセリングになることもあります。

それでも時間をかけるのには、理由があります。

「施術をしても、あなたは幸せにならない」
そのことに気づいていただくための時間だからです。

売上より人助けを優先する診療方針

人助けを優先する診療方針 リゾナス

美容クリニックの中には、カウンセリングを短くして手術枠を多く取る
という考え方もあると山口院長は言います。

しかし、そのようなやり方では心が蝕まれていくのではないかと、院長は感じています。

手術の腕がいいだけでは、いつか別の医師にとって代わられます。
しかし、患者様をきちんとケアしてくれるかどうかは、長く信頼につながります。

当院では予約が取りにくい時期もあります。
それでも困っている方には来てほしい、と院長は語ります。

「腕は2本しかありません。目も2つ、脳みそも1つです。
それでも、一生懸命考えて、一緒にゴールを設定し取り組んでいきます。」

イライラは「負け」——感情のコントロールについて

イライラは「負け」——感情のコントロールについて

最後に山口院長はこう締めくくります。

ストア哲学をしっかり読み込むと、日々の小さなイライラへの向き合い方が変わります。

イライラした瞬間に負けている、という言葉があります。
他者にあなたの心を奪われている状態です。
だから、極力イライラしない方がいいとのことです。

自分を大事にして、できることとできないことをきちんと分ける。
そして、豊かで幸せな生き方へ向かっていく。
それがストア哲学の、美容への応用です。

哲学×美容 美容迷子|よくある質問

哲学×美容 美容迷子|よくある質問

Q1. ストア哲学と美容医療はどうつながっているのですか?

ストア哲学の核心にある「二分法」(変えられるものと変えられないものを切り分ける考え方)が、美容医療の悩みを整理するうえで実践的に使えます。自分でコントロールできる部分(習慣・スキンケアなど)に集中し、変えられないもの(他人の評価・遺伝子など)への執着を手放すことが、満足のいく美容への近道だと山口院長は解説しています。

Q2. 他院修正が8割を超えているのはなぜですか?

山口院長によると、理由は大きく2つです。一つは客観的な変形など手術の結果に問題があるケース。もう一つは、手術のパフォーマンス自体には問題がないのに、患者様が主観的に満足できないケースです。特に後者では、そもそも達成できないゴールを設定していたり、「美容迷子」状態にあったりすることが多いといいます。

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Q3. 「美容迷子」とはどのような状態ですか?

実現不可能な目標を持ち続けている状態、または0.1ミリ単位の左右差を気にするなど、誰もが持っている程度の違いに過剰に悩んでいる状態のことです。山口院長はカウンセリングを通じてこの状態を丁寧にほぐし、現実的なゴールを再設定することで解決を目指しています。

Q4. 他人の評価を気にしてしまう場合、どうすればいいですか?

山口院長は「他人の評価は変えられないもの」として、二分法の「コントロール外」に分類しています。SNSのトレンドも、いいねの数も、他人の好みも、自分ではコントロールできません。そのため、他人の評価を動機に美容を変えようとすると、ゴールがなくなり苦しくなる可能性があります。大切なのは「自分のために動く」という動機だといいます。

Q5. セルフコンパッションを高めることは、美容にも関係しますか?

山口院長によると、関係があります。セルフコンパッションが高い人は不安や抑うつが少なく、人生の満足度が高く、何かあっても立ち直る力(レジリエンス)が強いとされています。美容への動機が「自己へのケア」であるかどうかを問い直すことで、セルフコンパッションを育てることにもつながると解説しています。

リゾナスフェイスクリニック東京について

リゾナスフェイスクリニック東京

リゾナスフェイスクリニック東京は、外見だけでなく心の豊かさにも寄り添うビューティー・ウェルネス・クリニックです。
患者様一人ひとりが「自分らしく美しく、前向きに生きられること」を大切にしています。
また、美しさと豊かさの両方が共鳴するような医療を目指しています。

  • 医学的根拠に基づいた安心の治療
  • 顔全体のバランスを考えた”調和”の美容
  • 必要のない施術はすすめない誠実な姿勢
  • 流行に流されず、長期的視点の提案
  • “美容の主治医”として長く寄り添う体制

美容医療は単なる外見の変化ではありません。
それは、自信や前向きな気持ちを取り戻すためのサポート手段です。
私たちは、その一歩一歩に真摯に寄り添いながら、豊かな人生への道を共に歩んでいきます。

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この記事は、リゾナスフェイスクリニック東京の医師による動画をもとに、監修のうえで構成・公開しています。

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