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「インディバ」「LEDヒートライト」でダウンタイムが短くなる――本当でしょうか?
医師の立場から、科学的根拠に基づく正しい回復法を解説します。
老廃物・基礎代謝などの誤解を正し、信頼できる医療ケアと自分の回復力を高める方法を紹介。
焦らず安全に、美しく治るためのポイントをまとめました。
【監修】 山口憲昭 院長(リゾナスフェイスクリニック東京)
【執筆】 美容医療専門ライター izu
本記事は、YouTube動画をもとに構成し、医師の監修のもと事実に基づいて編集しています。
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美容医療のダウンタイム、本当に短くできる?

美容施術を受ける方なら、誰もが一度は抱く悩みです。
最近では「インディバ」や「LEDヒートライト」など、ダウンタイムを軽減できると宣伝されている機器を見かけますが、本当に効果があるのか?と疑問に感じる方も多いでしょう。
今回は、実際の医師による見解をもとに、科学的根拠に基づいたダウンタイムケアの真実を解説します。
インディバやLEDヒートライトの「効果」の真実

質問でも多い「インディバ」や「LEDヒートライト」は、“ダウンタイム軽減”をうたう宣伝が多いものの、医学的には信頼できるデータが不足しています。
なぜなら、「インディバを使った場合」と「使わない場合」での比較検証(対照研究)が行われていないためです。
科学的根拠がある治療というのは、必ず「同条件下で比較」されて初めて有効性が証明されます。
それを確認せずに「効果がある」と断言するのは、オレオレ詐欺のような売り方といえるかもしれません。
信頼できるかどうかを見極めるには、「そのデータを見せてください」と聞くのが一番です。
思い込み(プラセボ効果)にも注意
人間は「効く」と言われたものを使うと、実際にそう感じてしまうことがあります。
これを「プラセボ効果」といいます。
たとえば、ただの小麦粉を「よく効く薬」と言って渡すと、約30%の人が「調子が良くなった」と答えるという研究結果もあります。
このように、思い込みによる錯覚は意外と強いのです。
「基礎代謝」や「老廃物」のうたい文句に要注意

広告でよく見る「体温が1度上がると基礎代謝が30%アップ」という言葉。
これは確かに医学的な事実ですが、インディバによって恒常的に基礎代謝が上がるわけではありません。
外から熱を与えて一時的に体温が上がっても、30分もすれば元に戻るケースがほとんどです。
また、「老廃物を流す」という表現もよく使われますが、実際に人体を解剖しても「老廃物」という構造物は存在しません。
リゾナスビューティーコミュニティOASISにも入っていただいている解剖学者であり現役エステティシャンの方も、取材の際に「これまで数多くの解剖を行ってきましたが、老廃物というものを見たことがありません」と述べています。
つまり、“老廃物を流す”という言葉はあくまでイメージ的な表現であり、実際の構造物を指しているわけではありません。
言葉のイメージに惑わされないように注意しましょう。
ダウンタイムを短くする正しい方法

1. 丁寧で正確な手術を受ける
まず最も重要なのは、手術そのものの精度です。
どれだけアフターケアをしても、手術が雑であればダウンタイムは長引きます。
繊細な手技と正確な解剖理解に基づいた手術こそ、腫れや内出血を最小限に抑える基本です。
2. 睡眠と栄養をしっかり取る
人間の体は睡眠中に回復します。
十分な睡眠と、たんぱく質・ビタミンなどの栄養補給によって、身体の再生力を高めることができます。
逆に、睡眠不足や偏った食事は回復を遅らせ、ダウンタイムを長引かせてしまいます。
3. 適度な運動で血流を促す
最もコストパフォーマンスの良いケアは歩くことです。
ふくらはぎの筋肉を動かすことで血流が促進され、回復が早まります。
1日2回、20分程度のウォーキングを取り入れるだけで、腫れや内出血が早く引くこともあります。
お金をかけずにできる、最も確実な方法です。
4. 医療機関での赤色レーザー治療
赤い内出血が出た場合には、赤色に反応する医療用レーザーが有効です。
赤みを軽減させる効果が学会でも認められており、医学的根拠のある治療法です。
ただし、これは医療機関でのみ施術可能であり、エステなどでは行えません。
「疑う力」を持つことが美しさを守る

「代謝アップ」「老廃物排出」「ダウンタイムが早くなる」など、世の中には商業的な宣伝があふれています。
しかし、本当に根拠があるのか?という視点で見極めることが、美容医療を正しく選ぶ第一歩です。
信頼できる医師のもとで、安全で確実な施術を受けることが、自分自身の美と健康を守る最良の方法です。
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ダウンタイムやインディバについてよくある質問

Q1. インディバは本当にダウンタイムを短くできますか?
現時点では、医学的に有効性が証明されていません。 同条件で比較したデータが存在せず、「効果がある」と言い切ることはできません。 体感的な変化を感じる人もいますが、それはプラセボ効果(思い込み)の可能性もあります。
Q2. 「体温が1度上がると代謝が30%上がる」と聞きました。本当ですか?
これは事実ですが、インディバによって体温が恒常的に上がるわけではありません。 外から熱を与えても一時的な変化に過ぎず、時間が経てばすぐに元の体温に戻ります。
Q3. 老廃物を「流す」とはどういう意味ですか?
医学的には「老廃物」という構造物は存在しません。 “老廃物を排出”という表現は概念的なもので、体の中に何かが溜まっていて、それを外に出すという考え方は正確ではありません。
Q4. ダウンタイムを早く治すために本当に効果的な方法は?
一番効果的なのは、十分な睡眠・栄養・軽い運動です。 特にウォーキングなどの全身運動は、血流を促進して回復を早めます。 また、丁寧な手術を受けることも非常に重要です。
Q5. 医療機関で受けられるダウンタイム軽減治療はありますか?
はい。赤色に反応する医療用レーザーは、内出血の赤みを軽減する効果が学会でも認められています。 ただし、これは医療機関のみで可能な施術であり、エステでは行えません。
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