この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。
フェイスリフト手術中に発見された「溶ける糸が溶けていなかった」実例を通して、糸リフトの真実を医師が解説。 被膜形成による残存原因や、表情の違和感・感染リスク・糸リフトの限界を具体例で紹介します。 美容医療で「溶ける」「消える」と聞く言葉の裏にある現実を知り、安全で信頼できる美容医療の選び方を学べます。
【監修】 山口憲昭 院長(リゾナスフェイスクリニック東京)
【執筆】 美容医療専門ライター izu
本記事は、YouTube動画の内容をもとに内容の正確性を保ちつつ編集・構成し、医師の監修のもと公開しています。
\ 🌟リゾナスフェイスクリニック東京のご予約はこちらから /
フェイスリフトで見つかった“溶ける糸が溶けない”真実

今回は、実際のフェイスリフト手術中に発見された、驚くべき事実をお伝えします。
それは「溶ける糸」が、実際には溶けていなかったという問題です。
「糸リフトは溶けるから安心」と思っている方も多いでしょう。
また、「時間が経てば自然に消える」と信じている方もいるはずです。
しかし、実際の現場ではそう単純ではありません。
今回は、実際の症例をもとに「溶ける糸問題」の真実を解説します。
👉エイジングケアの施術詳細はこちらから
👉切開フェイスリフトの料金表はこちらから
他院での糸リフト経験者がフェイスリフトで来院した症例

先日、フェイスリフトの手術を行った患者様がいらっしゃいました。
その方は、過去に「溶ける糸リフト」を毎年1回ほど受けていたそうです。
しかし、「思ったより上がらない」と感じ、3年前から糸リフトをやめたとのことです。
そしてリゾナスフェイスクリニック東京に来院されました。
「顔をもっと引き締めたい」「小顔になりたい」との希望で、まず骨の治療を行いました。
その後、フェイスリフトの施術を受けられました。
骨の治療が終わり、いよいよフェイスリフトの手術へ進みました。
ところが、ここで想定外の事態が起きたのです。
🌟こちらの記事もおすすめ
皮膚をめくると“溶けていない糸”がびっしり

手術で皮膚を剥離していくと、3年前に糸リフトをやめたはずの患者さんの顔の中から、 なんと無数の糸が現れたのです。
皮膚のすぐ下にあるものもあれば、スマス層に入り込んでいるものもありました。
さらに深い層にまで貫通している糸もあったのです。
それらの糸は、まるで蜘蛛の巣のように顔の中に張り巡らされていました。
患者様は「3年間は糸リフトをしていない」と明確にお話しされており、
実際、3年経過後も糸が体内に残っていたことが確認されました。
このように、“溶ける糸”といわれる素材でも、体内環境や被膜形成の影響により、分解されずに残ることがあります。
※別の患者様の画像(溶ける糸が溶けずに残っている状態です)

なぜ“溶ける糸”が溶けなかったのか?

多くの業者や医師は「1年〜1年半で溶けます」と説明します。
また、「材質によっては3年ほどで吸収されます」と話す方もいます。
たしかに、これは試験管内の実験や条件下では正しい場合もあります。
しかし、人間の体内は実験環境とはまったく違うのです。
体内に異物(この場合は糸)が入ると、体は異物反応を起こします。
そして糸を体外に排除できないと判断した場合、体は異物を“被膜”と呼ばれる袋で包み込みます。
この被膜ができると、糸は体液とほとんど反応しなくなります。
そのため、時間が経っても分解が進まず、結果として溶けるはずの糸が体内に残ることがあります。
溶ける糸が溶けない|糸が残ることで起きるトラブル

美容医療の世界では、「溶けるヒアルロン酸」「消える糸」などの言葉をよく耳にします。
これらは安心感を与えますが、“甘い言葉の裏にはリスク”が潜んでいます。
この患者様のように、皮膚の内部に糸が多数残っていると、さまざまなトラブルが起きます。
以下のような症状が代表的です。
- 表情を作ると顔に不自然な影ができる
- 皮膚の下で「パキパキ」と音がするような感覚がある
- 顔の筋肉が引っ張られるような違和感を感じる
- 感染や炎症が起きやすくなる
🍀こちらの記事もおすすめ

“溶ける”や“消える”という言葉の落とし穴

たとえば、「溶ける糸を入れたのに溶けていない」。 また、「溶けたのは糸ではなく組織の方だった」という事例もあります。
つまり、“溶ける”“消える”という言葉をそのまま信じてはいけないのです。
体の中では、糸が何年も残り続けることがあります。
その結果、表情や感覚に影響を及ぼすケースもあります。
したがって、こうした言葉をうのみにせず、冷静に考えることが重要です。
正しい美容医療を受けるために大切なこと

このようなトラブルを防ぐためには、次の点を意識してください。
まず、信頼できる医師を選ぶことです。
次に、施術歴を正確に伝えることも重要です。
さらに、“溶ける”という言葉を鵜呑みにしない姿勢を持ちましょう。
・信頼できる医師を選ぶこと ── 素材や手技、リスクまで正直に説明してくれる医師を選びましょう。
・施術歴を正確に伝えること ── 過去に糸リフトや注入施術を受けている場合は、正確に申告してください。
・“溶ける”という言葉を鵜呑みにしない ── 素材の性質よりも、体の反応や長期的影響を重視することが大切です。
糸リフトは手軽で人気のある施術です。
しかし、誤った認識や過信によって、後のフェイスリフトで問題が見つかることもあります。
美容医療は「今だけ」でなく、「5年後」「10年後」の自分に責任を持つ意識が必要です。
\ 🌟リゾナスフェイスクリニック東京のご予約はこちらから /
👉エイジングケアの施術詳細はこちらから
👉切開フェイスリフトの料金表はこちらから
溶ける糸が溶けない|よくある質問

Q1. 「溶ける糸」はどのくらいで溶けるのですか?
一般的には「1年〜1年半で溶ける」「材質によっては3年ほど」と説明されることがあります。 しかし、これはあくまで実験環境での数値です。 実際の人体では条件が異なるため、3年以上経っても糸が残っているケースが存在します。
Q2. なぜ“溶ける糸”が溶けないことがあるのですか?
体が糸を異物と判断すると、糸を「被膜」という袋で包み込みます。 この被膜ができると糸は体液と反応できず、分解されなくなります。 その結果、体内に長期間残ることがあるのです。
Q3. 残った糸があると、どんなトラブルが起こりますか?
溶けずに残った糸が組織に絡むと、以下のようなトラブルが起こることがあります。
・表情を作ると不自然な影ができる
・皮膚の下で「パキパキ」と音がする感覚
・筋肉が引っ張られるような違和感
・感染や炎症が起こる可能性
Q4. 「溶ける」「消える」という言葉は信じていいですか?
美容医療では「溶けるヒアルロン酸」「消える糸」などの言葉が使われますが、 完全に溶ける・消えるとは限りません。 体内では異物反応が起こり、結果的に組織内に残るケースもあります。 安心感のある言葉だけを鵜呑みにせず、医師に確認することが大切です。
Q5. 糸リフト後に違和感や硬さを感じることはありますか?
糸が溶けずに残っている場合、表情を作ると不自然な影が出ることや、 皮膚の下で「パキパキ」と音がするような違和感を感じることがあります。 こうした症状がある方は、糸の残存や組織への影響に注意が必要です。
リゾナスフェイスクリニック東京について

リゾナスフェイスクリニック東京は、外見だけでなく心の豊かさにも寄り添うビューティー・ウェルネス・クリニックです。
患者様一人ひとりが「自分らしく美しく、前向きに生きられること」を大切にし、美しさと豊かさの両方が共鳴するような医療を目指しています。
- 医学的根拠に基づいた安心の治療
- 顔全体のバランスを考えた“調和”の美容
- 必要のない施術はすすめない誠実な姿勢
- 流行に流されず、長期的視点の提案
- “美容の主治医”として長く寄り添う体制
美容医療は単なる外見の変化ではなく、自信や前向きな気持ちを取り戻すためのサポート手段。
私たちは、その一歩一歩に真摯に寄り添いながら、豊かな人生への道を共に歩んでいきます。
まとめ:賢く美しく、“正しい知識”で未来の美を守る
「溶ける糸」は、便利で安心な施術のように見えます。
しかし、実際には体内で長期間残るリスクを抱えています。
そのため、溶ける・消えるといった言葉の裏にある現実を知り、正しい知識で判断することが大切です。

もし過去に糸リフトを受けていて、顔の違和感・硬さ・引きつりなどがある場合は、一度手術をした主治医の診断を受けてください。
リゾナスフェイスクリニック東京では、「他院でのフェイスリフト後の相談(美容救急)」にも対応しています。
長期的な美しさと安心を目指す方は、ぜひ一度ご相談ください。
👉エイジングケアの施術詳細はこちらから
👉切開フェイスリフトの料金表はこちらから
🌟次に見る記事はこちら




コメント