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骨切り術後のプレートがずれる・割れる原因と対処法を山口院長が解説。プレートのずれは1箇所固定の場合に起こりやすく、当院では2箇所固定を徹底。咬筋の力は30〜50kgにもなるため、術後は硬い食べ物を避けることが重要です。横向き寝は柔らかい枕ならOK。長期的には金属疲労によるプレート破損リスクもあります。術中の咬筋ボトックスで力を弱める対策も有効です。個人差がありますので詳細はカウンセリングで確認を。
【監修】 山口憲昭 院長(リゾナスフェイスクリニック東京)
【執筆】 美容医療専門ライター izu
本記事は、YouTube動画の内容をもとに内容の正確性を保ちつつ編集・構成し、医師の監修のもと公開しています。
「骨切り後に横向きで寝たらプレートがずれる?」「硬いものは食べてはいけないの?」そんな疑問を持つ方は多いようです。
実は、気をつけるべきポイントは頬骨まわりの構造と深く関係しています。また、プレートがずれるかどうかは固定箇所の数や術後の噛む力によって大きく変わります。
今回は、山口院長が視聴者からの質問にバシッと答えた内容をもとにしています。わかりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
頬骨と咬筋の深い関係

輪郭3点手術のうち、食事に大きく影響するのは主に頬骨の部分です。
顎角(エラ)の骨は、「口を閉じる筋肉」に関わる部位です。そのため、食事への影響は比較的少ないとされています。一方で、頬骨まわりは状況が異なります。
咬筋がなぜ頬骨に強くつくのか
実は、頬骨はもともと咬筋を支えるために進化した骨といわれています。山口院長によると、頬骨がない動物も存在するほどです。この骨は咬筋を支えるために特化した構造とのことです。
咬筋は顎の骨(下顎)の内側から外側に向かって走ります。開閉時に強い力を生み出す筋肉です。さらに、咀嚼力を担う筋肉は咬筋・内側翼突筋・側頭筋の3つです。そのなかでも、咬筋が大きな役割を占めています。
つまり、頬骨を骨切りした後は、強力な咬筋の影響を受けやすい状態になります。
プレートがずれる・落ちる原因とは

プレートのずれにはいくつかの要因があります。なかでも山口院長が特に注意を促すのが、内側1箇所だけ固定するケースです。
1箇所固定が危険な理由
手術中は全身麻酔により筋肉が弛緩しているため、骨をしっかり固定できます。しかし麻酔が覚めると、人は無意識に力を入れてしまいます。気管チューブを抜いた瞬間がとくに注意が必要です。
そのとき、固定が1箇所だけだと骨がぐらついてずれてしまうリスクが高まります。山口院長によると、術後に組織が落ちたように感じる事例の多くが、1箇所固定に起因するとのことです。
当院が2箇所固定を絶対とする理由
当院の方針として、頬骨の固定は必ず2箇所固定を行っています。山口院長は「2箇所止めて悪いことはない。1箇所だったら悪い可能性がある。ならば2箇所の方がいい」と述べています。
2箇所固定をすることで、骨がずれにくい構造を保てます。下から咬筋に引っ張られても安定します。ただし、2箇所固定であっても、術後の食事や生活習慣には引き続き注意が必要です。
骨切り術(頬骨骨切り・輪郭形成等)には、以下のようなリスクや副作用が生じる可能性があります。
・腫れ・内出血・痛み(術後一定期間続く場合があります)
・感染・縫合部の炎症
・感覚の変化・しびれ(一時的または長期的に生じる場合があります)
・傷跡・ケロイド
・左右差・仕上がりの個人差
・全身麻酔を伴う場合は、麻酔に関連したリスク
・再手術が必要となる場合があること
詳細はカウンセリング時に医師よりご説明いたします。
食事制限が必要な理由——噛む力の大きさ

術後に硬いものを避けるよう指示が出るのは、咬筋の力が非常に強いためです。
山口院長によると、咬筋の力はおよそ30kg〜50kgにのぼります。人によって差があります。咬筋が発達している方では100kgほどの力がかかるケースもあるとのことです。
これだけの力が骨切り後のプレート周辺にかかると、どうなるのでしょうか。
割れるのはプレートではなく骨

チタンプレートは骨より硬い素材です。そのため、プレートそのものが力でいきなり割れることは基本的にありません。
問題になるのはスクリューが固定されている骨の方です。強い力がかかると、スクリュー周辺の骨が割れる可能性があります。スクリューが緩むこともあります。
また、頬骨の切った側の骨は薄くなっているため、骨折リスクが高まります。万が一、骨とプレートの間にずれが生じたまま固定されると問題です。その隙間に骨が再生しにくくなります。
具体的にどんな食べ物を避けるべきか

山口院長が例として挙げたのは、煎餅や、硬めのお肉などです。これらはしっかりとした咀嚼力を必要とする食事として挙げられています。
一方、白ご飯・うどん・そばなどはさほど強い咀嚼力を必要としません。お肉も小さく刻んでハムハムと噛む程度なら問題ないとのことです。
つまり、食事制限は絶対的な禁止ではありません。「どの程度噛むか」という程度問題として捉えることが大切です。
術後の寝方——横向き寝はNGなのか?

「横向きで寝るとプレートがずれる」と案内しているクリニックもあります。実際のところはどうなのでしょうか。
山口院長によると、「プレートが折れる」という表現は正確ではありません。正しくは「骨が割れる可能性がある」です。優しく横向きで寝ている程度では、突然骨が割れることはまずありません。
どうしても横向きになりたい場合は、柔らかい枕を使いましょう。マイクロビーズのような圧を分散できるタイプがおすすめです。
竹や硬い素材でできた枕は好ましくありません。頬骨まわりに硬いものを当てて寝ることは避けましょう。当院でも、術後指導で枕の硬さについて丁寧に説明しているとのことです。
チタンプレートが割れることはあるのか——金属疲労について

チタンは骨より硬い素材ですが、実は割れることがあります。これは加工硬化という金属の特性によるものです。
繰り返し力がかかり続けると、金属内部に変化が起きます。すると、非常に硬いものはガラスのように割れてしまいます。
骨には内部に繊維が入っており、しなやかさがあります。しかし、チタンプレートはそのような構造ではありません。長期的に過剰な力が繰り返しかかると、金属疲労によって割れるリスクがあります。
そのため、術後の早期に限らず注意が必要です。過剰な咬合力を繰り返し加えることは長期的にも禁物です。
合併症を防ぐための当院の取り組み

当院では、骨切り術の際に咬筋へのボトックス注射を組み合わせています。これにより、咬筋を一時的に弱めます。術後早期にかかる過剰な咬合力を軽減することを目指しています。
山口院長によると、頬骨を含む輪郭3点手術の際は、咬筋へのボトックスを必ず併用するとのことです。こうした複数の対策を組み合わせることで、合併症リスクを下げることに取り組んでいます。
いずれの対策も、効果や結果には個人差があります。詳細はカウンセリング時に医師よりご説明いたします。
まとめ

骨切り術後のプレートに関する不安をまとめると、以下のポイントが大切です。
- プレートのずれは1箇所固定だと術後早期に起こりやすい。当院は2箇所固定を徹底している
- チタンプレートより、スクリュー周辺の骨が割れるリスクの方が高い
- 咬筋の力は30〜50kg(人によっては100kgほど)に達する。硬い食べ物への注意が必要
- 横向き寝は柔らかい枕なら基本OK。硬い枕は頬骨部分に当てないよう注意
- 長期的には金属疲労によるプレート破損リスクもある。過剰な力を繰り返し加えることは避ける
術後の生活習慣が仕上がりに大きく影響します。疑問や不安は、カウンセリングで遠慮なくご相談ください。
よくある質問

Q1. 骨切り後にプレートがずれやすいのはなぜですか?
主な原因は固定が1箇所のみの場合です。全身麻酔が覚めた直後、患者は無意識に力を入れてしまいます。その際、1箇所固定では骨がずれることがあります。当院では2箇所固定を徹底することで、このリスクを下げることに取り組んでいます。
Q2. 術後に避けるべき食事の目安を教えてください。
硬い食べ物(硬いせんべいや歯ごたえのある肉類など)は控えることが推奨されています。一方、白ご飯・うどん・そば、また小さく刻んだお肉などはさほど問題ありません。程度問題として捉え、無理な咀嚼を避けることが大切です。個人差がありますので、詳細は担当医にご確認ください。
Q3. 横向きで寝てもプレートはずれませんか?
通常の横向き寝では、プレートが折れたり大きくずれたりすることはまずありません。ただし、硬い枕を頬骨部分に当てて寝ることは好ましくありません。マイクロビーズなど圧を分散できる柔らかい枕の使用が勧められています。
Q4. チタンプレートは割れることがありますか?
チタンは骨より硬い素材ですが、金属疲労(加工硬化)という特性があります。繰り返し強い力がかかり続けると、長期的にはプレートが割れる可能性があります。そのため、過剰な咬合力を繰り返すことは術後早期に限らず注意が必要です。
Q5. 術後の咬筋ボトックスはなぜ必要なのですか?
咬筋の力は30〜50kg(場合によってはそれ以上)にのぼります。術後早期にこの力がかかると、スクリュー周辺の骨が割れるリスクがあります。当院では頬骨を含む骨切り術の際に、咬筋へのボトックスを必ず併用します。一時的に筋肉を弱めることで、このリスクの軽減に努めています。効果には個人差があります。
リゾナスフェイスクリニック東京について

リゾナスフェイスクリニック東京は、外見だけでなく心の豊かさにも寄り添うビューティー・ウェルネス・クリニックです。
患者様一人ひとりが「自分らしく美しく、前向きに生きられること」を大切にしています。
また、美しさと豊かさの両方が共鳴するような医療を目指しています。
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