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このQ&A記事では、骨切り術後に挿入されるチタンプレートにまつわる疑問を山口院長が解説。咬合力はプレートに大きな負荷をかけること、骨の癒合に欠かせない骨膜の役割と損傷リスク、チタンが骨より硬いのに割れる理由(金属の弱点)、術後2年以上経過したプレートの除去難易度と専用の抜釘困難セットの活用、海外手術後のプレート除去対応まで幅広く説明しています。
【監修】 山口憲昭 院長(リゾナスフェイスクリニック東京)
【執筆】 美容医療専門ライター izu
本記事は、YouTube動画の内容をもとに内容の正確性を保ちつつ編集・構成し、医師の監修のもと公開しています。
骨切り手術を受けた後、チタンプレートのことが気になっている方は多いのではないでしょうか。
「プレートって割れることがあるの?」「いつ取るべき?」「何年も前に入れたプレートは除去できる?」
そんな疑問に、山口院長がQ&Aで答えてくださいました。
この記事では、その内容をわかりやすくまとめます。
骨切り術後のチタンプレートにかかる力はどのくらい?

骨切り手術では、切断した骨を固定するためにチタンプレートが使われます。
では、このプレートには日常生活でどのくらいの力がかかるのでしょうか。
咬む力はプレートに大きな負荷をかける
咬合力(咬む力)は非常に強く、チタンプレートはその力を受け止め続けます。
骨が癒合するまでの間、骨をしっかり固定し続ける役割を担っています。
そのため、骨切り術後は硬い食べ物を避けるよう指導されることがあります。
この咬合力の大きさを知ると、その理由がよく理解できます。
また、プレートへの過度な負荷を防ぐためにも、術後のケアはとても大切です。
骨が正しく癒合するために欠かせない「骨膜」の役割
骨切り術後に骨がきちんと癒合するためには、適切な処置がとても重要です。
山口院長が特に強調するのが、骨膜(こつまく)の役割です。
骨膜が傷つくと、骨の癒合が遅くなる理由
実は、骨そのものから新しい骨が作られるわけではありません。
骨は、骨を包む薄い膜である骨膜から再生されるのです。
そのため、手術では骨膜を接触部分に正確に戻すことが欠かせません。
逆に言うと、骨膜が大きく損傷すると骨が再生されにくくなります。
また、正しく元の位置に戻されていない場合も同様です。
山口院長は、骨の治りが遅いケースにはこうした背景が関わることがあると説明しています。
チタンプレートは骨より硬いのに、割れることがある?

チタンプレートは骨よりも硬い素材です。
しかし、山口院長によると、まれに割れてしまうことがあるとのことです。
「硬いものは強い」というイメージがあります。
しかし実は、硬いものには固有の弱点があります。
山口院長によると、骨より硬いチタンでも時々折れることがあるとのことです。
プレートが割れた場合には、除去手術が必要になります。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。
骨切り手術およびプレート除去手術には、以下のようなリスクや副作用が生じる可能性があります。
・腫れ・内出血・痛み(術後一定期間続く場合があります)
・感染・縫合部の炎症
・感覚の変化・しびれ(一時的または長期的に生じる場合があります)
・傷跡・ケロイド
・左右差・仕上がりの個人差
・全身麻酔を伴う場合は、麻酔に関連したリスク
・再手術が必要となる場合があること
詳細はカウンセリング時に医師よりご説明いたします。
プレートを取り出す手術―麻酔の選択肢について
プレートを取り除く手術では、全身麻酔または静脈麻酔を選択します。
山口院長によると、全身麻酔が不安な方には静脈麻酔での対応も可能な場合があります。
術後2年以内と2年以降では対応が大きく異なる
術後2年以内であれば、どちらの麻酔でも対応できる場合が多いとのことです。
そのため、全身麻酔が不安な方は静脈麻酔での除去を検討することもできます。
一方、術後2年以上経過した場合は、状況が大きく変わります。
骨の中にプレートが深く埋もれてしまうためです。
除去の難易度が大幅に上がります。
そのため、静脈麻酔での除去は非常に困難となります。
山口院長によると、全身麻酔が推奨されるとのことです。
術後2年以上経過したプレート除去の実態

術後2年以上が経過したプレートを除去するには、通常の器具では対応が難しいことがあります。
山口院長が紹介するのが、「抜釘困難セット」という専用器具セットの存在です。
「抜釘困難セット」という専用器具セットとは
このセットには、ラチェット付きの大型レンチのような器具が含まれています。
骨に深く埋まったスクリューのヘッドをつかみ、回転させて引き抜きます。
通常のネジ抜きは1分もかかりません。
しかし、術後2年以上経過したケースでは異なります。
1本のスクリューを抜くのに30分かかることもあるとのことです。
プレートが骨の中に埋もれてしまうためです。
また、セットにはさまざまな形状のドライバーヘッドが含まれています。
十字・星型など、多くの種類が揃っています。
さらに、国内流通のプレートに対応できるよう準備されています。
ただし、スクリューのヘッドが取り出しにくい場合は、頭部(十字部分)を切り落としてドライバーをあてて取り出すこともあるとのことです。
海外で手術を受けた方・前医から転院された方のご相談も

当院では、さまざまな背景をお持ちの患者様からご相談をいただくことがあります。
たとえば、海外で手術を受けた後、再度、海外へ行けなくなったケースです。
そのため、プレートの除去を受けられない方が来院されることがあります。
また、手術を受けたクリニックがすでに閉院しているケースもあります。
あるいは、患者様が前医への通院を希望しないケースも少なくありません。
海外製のプレートは器具の規格が異なることもありますが、当院では対応のための準備を整えています。
なお、術後2年以上のプレート除去は、別手術として扱われます。
そのため、費用が上がる場合があることをご承知おきください。
まとめ:骨切りプレートの不安は早めにご相談を

今回のQ&Aライブを通じて、チタンプレートについて多くのことが整理されました。
まず、咬合力は非常に強く、チタンプレートはその力を受け止め続けています。
また、骨の癒合には骨膜の適切な処置が不可欠です。
さらに、チタンは骨より硬くても、まれに割れることがあります。
加えて、術後の経過年数によって除去の難易度や費用が変わります。
特に術後2年以上が経過した場合、専用の抜釘困難セットが必要になることもあります。
プレートに関する不安や疑問がある方は、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。
個人差があります。
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リゾナスフェイスクリニック東京について

リゾナスフェイスクリニック東京は、外見だけでなく心の豊かさにも寄り添うビューティー・ウェルネス・クリニックです。
患者様一人ひとりが「自分らしく美しく、前向きに生きられること」を大切にしています。
また、美しさと豊かさの両方が共鳴するような医療を目指しています。
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それは、自信や前向きな気持ちを取り戻すためのサポート手段です。
私たちは、その一歩一歩に真摯に寄り添いながら、豊かな人生への道を共に歩んでいきます。
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よくある質問

Q1. 骨切り手術後のチタンプレートには、どのくらいの力がかかるのですか?
山口院長によると、咬合力(咬む力)は非常に強く、チタンプレートはその骨が癒合するまでの間、骨を固定し続けます。※個人差があります。
Q2. 骨切り術後に骨がうまく治らないのはなぜですか?
骨の癒合に欠かせないのが「骨膜」です。骨は骨膜から再生されるため、手術中に骨膜が大きく損傷したり、正しく戻されていなかったりすると、骨の治りが遅くなることがあります。山口院長によると、術後になかなか骨が治らないケースにはこうした背景が関わることがあるとのことです。
Q3. チタンプレートが割れることはありますか?その理由は何ですか?
チタンプレートは骨より硬い素材ですが、まれに割れることがあります。山口院長によると、硬いものには固有の弱点があり、骨より硬いチタンでも時々折れることがあるとのことです。割れた場合には除去手術が必要になります。
Q4. プレートを取る手術は必ず全身麻酔が必要ですか?
術後2年以内のプレートであれば、全身麻酔でも静脈麻酔でも対応できる場合が多いとのことです。ただし、術後2年以上が経過している場合は除去の難易度が大幅に上がるため、静脈麻酔での対応は非常に困難です。全身麻酔が推奨されるとのことです。詳細は診察時にご相談ください。
Q5. 術後2年以上経過したプレートの除去は費用が高くなりますか?
山口院長によると、術後2年以上が経過したプレートの除去は別手術として扱われるため、費用が上がることがあるとのことです。専用の抜釘困難セットを使用した特殊な処置が必要になる場合があるためです。


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