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この記事では「エラ削りの失敗」について詳しくご紹介致します。

「エラが出てて今すぐにでも削りたいけど失敗するのが怖すぎる」

「エラ削りに失敗してしまった場合、修正は可能なの？」

という方のために今回は、

「エラ削りを失敗してしまう際の注意点とエラ削りの修正は可能なのか」を現役の美容整形外科医が徹底解説致します。

エラ削り、骨切りとは？

エラとはそもそもどこのことを言うのでしょう？

ご自分の耳たぶの真下を触ってみると固い骨が触れると思いますが、それが下顎骨です。

さらに下顎骨を下にたどっていくと角が触れますが、それが医学的に言えば下顎角、いわゆるエラの部分になります。

下顎角部分が横に張り出していたり、角度が鈍角で耳たぶからの距離が長かったりするとお顔が四角・菱形に見えたり余白が大きく見えたりします。

また、口角が引かれることで不機嫌なお顔に見える原因になっていることもあるのはあまり知られていないかと思います。

ちなみに下顎角には咬筋という筋肉が付着していて、主にした顔面の横幅に大きな影響を与えています。

奥歯を噛み締めると横に張り出すのが咬筋ですが、食いしばりが強い方などは、特に咬筋の厚みが厚く張り出して見えるためお顔が四角く見える原因となることがあります。

実際の手術はどんな感じ？

実際のエラ削り（骨削り・骨切り）は下記のような手順で進んでいきます。

骨切り・エラ削りの術後

術後しばらくはテーピングとフェイスバンドで圧迫を行います。

最初はお口が開けづらい期間がありますが、開口訓練を行なっていただきますので徐々に口は開けられるようになってきます。

むくみは最初の1ヶ月が一番強く出る時期ですが、時間とともに徐々に改善し、3ヶ月後にはむくみはかなり落ち着きます。

エラ削り、骨切りのメリットとは？

エラ削り、骨切りのメリットは自然な変化で効果も永久である、という点です。

骨の手術は目や鼻などのパーツの手術とは違い、変化も自然で、いわゆる美容整形をやった感が少ない手術といえます。

傷跡もみえないので、ダウンタイムが過ぎれば何をやったのかわからないけど小顔になってかわいくなった、と言われるようになります。

カウンセリングでも、今までいろんなパーツの手術を受けてきたけど結局輪郭だったと気づいた、と言われることはよくあります。

お顔を絵画に例えれば、絵を描く前に額縁の大きさを決めましょう、という感じでしょうか。

特にアジア人の場合は生まれつきの額縁が大きいため、輪郭が大きいままでバランスを取ろうとするとパーツの手術の変化量が大きくなってしまい、整形感の強いお顔になることもあります。

エラ削り、骨切りでよくある失敗とは？

エラ削り・骨切りでよくある失敗は以下の通りです。

一つづつ解説致します。

①効果を感じない

下顎骨の中にはアゴまわりの感覚を司る神経が走行していますが、走行は人によって様々です。

下顎骨の下縁、つまり輪郭の近くを神経が走行している場合は骨を切除できる幅が狭くなるため、あまり大きな変化が出せない、ということになります。

術前には必ず精密なCTを撮影してもらい、自分が変化が出せるタイプなのかどうかを把握しておきましょう。

リゾナスフェイスクリニック東京では必ず術前にCTを確認した上で、出せる変化量がご希望に沿っているかどうかを確認させていただきますが、場合によっては手術をお勧めしないこともあります。

骨切り手術は美容手術の中では負担が大きい手術になりますので、リスクに見合った変化が望めるかどうかはしっかり確認して手術に臨みましょう。

②顔と首の境界がわからなくなる

下顎角は顔と首の境界として大切な役割を果たしている部位になります。

以前はこの下顎角部を大きく切り取って、角をなくして丸くするような手術が行われていましたが、横顔を見た時に顔と首の境界がわかりにくくなり不自然な印象を与えるため現在はあまり行われていません。

下顎角をどの程度切り取る予定なのか、手術前に執刀医に確認しましょう。

③不自然な輪郭になる

フェイスラインは自然なカーブを描くのが美しいとされていますが、骨切り後に

• 尖りすぎ
• 角がなさすぎ
• 本来はない場所に角ができてしまっている

という状況はすごく不自然な印象になります。

変化量をもとめすぎたり、エラだけを切って本当は必要なアゴの形成を行わなかったりすると、せっかく骨まで切ったのに満足する輪郭を手に入れることはできません。

お顔は立体的な構造物ですので、単純にエラを真っ直ぐチョンと切る、というだけの手術ではないことを十分理解しておく必要があります。

④左右差が強調される

人間のお顔はそもそも左右対称ではありません。

それは下顎骨でも同じで、噛み合わせはもちろん、アゴの真ん中がずれていることもたくさんあります。

その状態で下顎骨だけ左右対称を目指して形成する、という考えはそもそも間違っています。

大事なのは、「違和感なく、アゴやフェイスラインの左右差が目立たない状態を作る」、ということですので、目やお鼻のバランスを見ながら骨を切るラインや削る量を考えなければなりません。

これは骨だけみてもできない手術ですので、お顔の専門医にバランスを見ながらデザインしてもらいましょう。

⑤丸顔になったと感じる

もともと頬骨も張り出しが強い方の場合は、下顔面がスリムになったことでお顔が丸顔の童顔になったと感じる可能性があります。

また、頬骨のゴツゴツ感が気になっているかたは術後にゴツゴツ感が強調されるようになったと感じることもあるでしょう。

その場合はもともと輪郭三点が適応、ということになりますので、ご自分が変化させたい方向性をしっかり意思表示し、それぞれの手術で起こる変化について正確に把握するようにしましょう。

⑥皮膚がたるむ

エラ削り、骨切りを行う場合は、中身である骨のボリュームは減っているのに外身である皮膚は切除していないため、当然皮膚に余りが出ます。

術中はこのたるみを最小限に抑えるための縫合をきちんと行なってくる必要があります。

さらにリゾナスフェイスクリニック東京では、皮膚が引き締まっていく時期に合わせてHIFUを照射する（BOOST HIFUといいます）ことで、より強力にたるみを予防しています。

また、元々すでにたるみが出ている方が骨切りを行う場合、術後にたるみが悪化するのは避けられませんので、フェイスリフトなどのタイトニング手術の組み合わせも計画して手術に臨むこともあります。

エラ削り、骨切り手術の合併症は？

エラ削りや骨切り手術は美容手術の中では負担が大きい手術になりますので合併症のリスクも抑えておく必要があります。

エラ削り・骨切り手術の合併症は以下の通りです。

①神経障害

下顎骨の中を走行した知覚神経は、オトガイ神経孔という穴を通って皮膚に分布することになります。

手術では知覚神経を切らないように温存したまま、知覚神経の脇のスペースからトンネル作業で骨を切ることになりますので、どうしても神経が引っ張られて一時的な麻痺が起こります。

これは顔の動きに関連する表情筋の麻痺ではなく、触った時にビリビリしてよくわからない、といった感覚の麻痺になります。

感覚は早い方だと1ヶ月程度で戻る方もいらっしゃいますが、だいたい1年くらいかけて徐々に戻ってきます。

外来にて経過を見させていただきますが、最終的に麻痺が気になって困る、といった症状が残る方はほぼいらっしゃいません。

②気道障害

下顎骨の裏には空気の通り道である気道があり、術後の出血などにより組織が腫れると最悪の場合窒息の可能性があります。

骨切り手術はリスクがない手術ではないので、信頼できるクリニックで十分な安全管理体制があることを確認して骨切り手術を受けましょう。

エラ削り、骨切りで失敗しないためのポイント

エラ削り・骨切り手術で失敗しないためのポイントは以下の通りです。美容手術の中では体への負担を大きい手術なので、必ず抑えておきましょう。

ポイント①なりたいお顔の方向性をしっかり伝える

手術の名前で言えば、「エラ削り、骨切り」とひとまとめにされますが、変化のさせ方は無数にあります。

ご自分が可愛くなりたいのか、綺麗になりたいのか、ナチュラルな感じがいいのか、人工的でもいいから大きな変化がほしいのかよく考えて、ご自分の希望を執刀医と共有した上で手術を受けるようにしましょう。

ポイント②お顔の専門医に相談する

骨の手術は下顎角形成術以外にもオトガイの手術や骨の手術、two jawのような噛み合わせまで変えてくるような手術までいろいろな手術があります。

そもそもエラがなくなるだけでかわいく、きれいになるのかはよく検討した方がいいでしょう。

逆に、そもそもそのご希望であれば骨切りまでしなくても叶えられます、という場合も多々あります。

骨の手術以外で骨の手術を行なったような変化を出すことも可能ですので、色々な選択肢を提示することができるお顔の専門医のカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

エラが気になる方は、まずは咬筋ボトックスを試してみるのも一つの手で、それでご満足される方もたくさんいらっしゃいます。

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エラ削りって修正はできるの？

フェイスラインの骨切りの限界は、先ほど述べた神経の走行する位置によって決まりますので、その範囲であれば切り直しを行うことは可能です。

逆に削りすぎたものを元に戻すことはできないため、その場合は骨以外の別の方法でカモフラージュするようなご提案をすることになります。

また、修正手術の場合は瘢痕や癒着により手術するスペースが狭くなるため、手術時間が長時間になったり、十分な結果を出せなかったりするリスクがあることは理解しておく必要があります。

症例写真

下記が輪郭3点を行った際の症例写真です。

リゾナスフェイスクリニック東京のエラ削り、骨切り

リゾナスフェイスクリニック東京ではカウンセリングで患者様のお話をしっかり聞いた上で、術前に十分にシミュレーションを行い、理想の変化を患者様と医師で共有させていただきます。

手術は形成外科・美容外科歴の長い骨切り手術の経験が豊富な医師が手術を担当します。

術後も万全の安全管理体制を敷きご対応させていただきます。

また、設備も超音波メスなど最新鋭のものを取り揃えており、麻酔科Drやスタッフも含め、骨切り手術に習熟したメンバーで治療を行なっておりますのでご安心ください。

まずはカウンセリングでご相談ください。

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