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【山口院長が解説】マンジャロで顔がこける原因と治し方

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この記事のポイント
「楽に痩せられる」と話題のマンジャロ(GLP-1薬)。実は使い方によっては、顔がやつれてしまう「マンジャロフェイス」を引き起こすリスクがあります。バッカルファットや目周りの深部脂肪が急減し、肌のたるみや老け顔の原因に。さらに膵炎・胆嚢炎などの消化器系の副作用、筋肉量の低下、リバウンドといった問題も報告されています。やめると2/3の方が戻るというデータもあり、フェイスリフトが必要になるケースもアメリカでは増加中。ヒアルロン酸注入やスカルプトラ、ハイフなど対処法の選択肢と、正しい痩せ方のポイントも山口院長が解説します。

【監修】 山口憲昭 院長・松浦 顕 副院長(リゾナスフェイスクリニック東京)
【執筆】 美容医療専門ライター izu
本記事は、YouTube動画の内容をもとに内容の正確性を保ちつつ編集・構成し、医師の監修のもと公開しています。
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第1回テーマ
『マンジャロフェイス(オゼンピックフェイス)』
「痩せる=美しくなる」ではない——
なぜ薬で老け顔になってしまうのか、恐ろしいメカニズムとリアルな副作用を本音で語ります。

この記事は、【週刊美容Pic】第1回の内容をもとに編集・構成したものです。

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目次

マンジャロフェイスが注目される背景

マンジャロフェイスが注目される背景

「マンジャロで痩せたら、顔が老けた気がする」——そんな声を聞いたことはありませんか?

GLP-1受容体作動薬(オゼンピック・マンジャロなど)は、近年日本でも急速に普及しています。しかし山口院長によると、使い方を誤ると「マンジャロフェイス」と呼ばれる状態を引き起こすリスクがあるといいます。

そもそもこの言葉、どこから来たのでしょうか。そして実際にどんなことが顔に起きるのか。今回は山口院長の解説をもとにまとめました。

「マンジャロフェイス」とは何か?

海外から広まった言葉の背景

海外から広まった言葉の背景 オゼンピックフェイス

もともとは「オゼンピックフェイス」という言葉として2022年ごろ登場しました。ニューヨーク・タイムズ紙に掲載され、向こうの皮膚科医が問題提起したことで話題になりました。

その後、日本ではマンジャロが普及したこともあり、SNSを中心に「マンジャロフェイス」という言葉が広まりました。

ただし山口院長は次のように指摘しています。これは医学的な用語ではありません。また、使用した全員がそうなるわけでもありません。不適切な使い方や急激な体重変化があった場合に起きる可能性がある、という話です。

通常のダイエットでは起きにくい理由

GLP-1薬は、腸の蠕動運動を抑制することで満腹感を持続させる薬

GLP-1薬は、腸の蠕動運動を抑制することで満腹感を持続させる薬です。そのため、体重が急激に落ちることがあります。

たとえばセマグルチドのエビデンスでは、体重が約15%減少するというデータが出ています。60kgの人なら、9kgが落ちる計算です。

通常のダイエットでは、体重は徐々にしか減りません。そのため体が少しずつ適応し、コラーゲンやエラスチンを作り替えていきます。しかしGLP-1薬による急激な変化は、その適応が追いつかない速さで起きます。

さらに山口院長が特に注目するのが、深部脂肪の減少です。

なぜ痩せ薬で「老け顔」になってしまうのか?

なぜ痩せ薬で「老け顔」になってしまうのか?

バッカルファットが手術なしで消える

以前「バッカルファット除去」という施術が流行しました。頬の内側にある脂肪を取ることで、スッキリした小顔を目指すものです。

ところが時間が経つと、取りすぎた方が後悔するケースも多く見られました。バッカルファットは加齢とともに減り、顔がこけて老けた印象になるためです。

山口院長によると、GLP-1薬を使うと手術をしていないのにこのバッカルファットが減ってしまうことがあるといいます。また、目周りの脂肪や手の脂肪、足の脂肪といった深い部分の脂肪も、ぐっと減ってしまうケースがあります。

バッカルファット コケ顔

体重は戻っても、顔の脂肪は戻らない

こうした深部脂肪は、通常の軽いダイエット程度では減りません。ほとんど変動しない、エネルギータンクではない部位です。そのため、通常は体重が多少増減しても顔の印象はあまり変わらないはずです。

しかしGLP-1薬によって急激に痩せると、こうした深部脂肪も減ってしまいます。そして、リバウンドで体重が戻ったとしても、顔の脂肪は元に戻らないことがあります。

山口院長はこれを、授乳後の胸に例えて説明しています。「一度ちっちゃくなった脂肪は、元に戻るのではなく下に落ちていく」——そのイメージと同じことが顔でも起きる可能性があるというわけです。

また、2/3の方がリバウンドしてしまうというデータも出ています。つまりほとんどの方が使用をやめると体重は戻ります。さらに山口院長によると、1年間継続した後も同様の問題が起きます。体がGLP-1薬に適応(慣れ)してしまうため、効果が薄れて体重が戻ってしまう方がいるといいます。

加えて、基礎代謝も落ちるため、リバウンドしやすい体になってしまいます。しかし体重が戻っても、顔の脂肪は元に戻らないことがあります。個人差があります。

医療現場で続出するトラブルと副作用

医療現場で続出するトラブルと副作用

美容だけの問題にとどまらない

山口院長によると、GLP-1薬の副作用として報告されているのは美容面だけではありません。以下のようなトラブルが実際に起きています。

・嘔吐・吐き気・げっぷ・便秘
・膵炎・胆嚢炎などの消化器系の炎症
・筋肉量の低下(病気のような痩せ方をするため)
・皮膚の乾燥・荒れ
・胃カメラ中に胃の中が食物でいっぱいになり検査中止

GLP-1薬の副作用

・嘔吐・吐き気・げっぷ・便秘
・膵炎・胆嚢炎などの消化器系の炎症
・筋肉量の低下(病気のような痩せ方をするため)
・皮膚の乾燥・荒れ
・胃カメラ中に胃の中が食物でいっぱいになり検査中止

特に気になるのが、胃カメラへの影響です。GLP-1薬を使っていることを申告しなかった患者さんが、胃の中が空になっておらず内視鏡検査を中止せざるを得なかった——そんな事例も増えているといいます。

また、皮膚への影響も見逃せません。GLP-1薬による痩せ方は、通常のダイエットとは異なります。病気のような急激な痩せ方をするため、筋肉量が落ちます。さらに皮膚がカサカサと乾燥・荒れてしまうケースも報告されています。

山口院長はこれをボディビルダーの例えで説明しています。ゴリゴリに追い込んでいるボディビルダーは、筋肉の美しさを競っています。しかし近くで肌を見ると、乾燥やトラブルが多いといいます。GLP-1薬による急激な減量でも、同じようなことが起きる可能性があります。個人差があります。

また、山口院長ご自身も1ショットを試したことがあるそうです。1週間で体重が5kg落ちたものの、副作用として深刻な消化器症状が出て、予定していたゴルフに行けなかったという経験をされています。個人差があります。

日本と海外では「肥満の基準」がまったく違う

GLP-1薬の副作用

もともとGLP-1薬は、糖尿病や高度肥満症の治療薬として開発されました。アメリカではBMI30以上の方を対象に研究が進められ、臨床応用されてきた薬です。

一方で日本人はインスリン分泌量が少なく、BMI30に達しにくい体質です。そのため、欧米と同じ感覚で使うのは本来適切ではありません。

しかし現実には、日本でも特に若い方を中心に、本来の適応基準を満たさない方がこの薬を使うケースが増えています。山口院長は「自由診療の制度が緩すぎる」と指摘しており、きちんとした診断・血液検査を行わずに処方されているケースがあることを問題視しています。

コケた顔にはどう対処する?

ヒアルロン酸やスカルプトラで「足し算」する方法

顔がこけてしまった場合、まず検討されるのが注入系の治療です。山口院長によると、以下のような選択肢が一般的に提案されています。

・ヒアルロン酸注入
・スカルプトラ(コラーゲン産生を促す製剤)
・脂肪注入
・PRPF注入

ただし、山口院長はこの「足し算」アプローチに一つの懸念点を示しています。

それは色の問題です。顔の肌の色は、血管の青血管の赤脂肪の黄色が透けて混ざり合うことで作られています。透明なヒアルロン酸などを大量に注入すると、血管の色が透けて見えたり、不自然な顔色になったりするリスクがあります。

山口院長はこれを、絵の上手な画家の例で説明しています。「上手な絵師は肌色を直接塗らず、青や緑を下に重ねながら作っていく」——顔も同じで、透明な製剤を増やすほど不思議な見え方になることがあるといいます。

また、9kgも体重が落ちた方に対して、注入剤で顔をふっくらさせるには相当な量が必要になります。せっかく痩せたのに顔だけパンパンになる、という本末転倒な結果になりかねません。

引き締め系デバイス(ハイフ・サーマクール)の限界

そのため山口院長が勧めるのが、「足し算より引き締め」という方向性です。

ハイフ(HIFU)やサーマクールなどの熱エネルギーを使ったデバイスは、皮膚・脂肪を収縮させる効果があります。つまり、せっかく痩せた分をそのままキープしながら、たるみだけを改善しようという考え方です。

ただし山口院長はこれにも限界があると述べています。たとえば、「ハンカチ1枚に熱を加えて食パンのサイズにできるか?」と問えば、それは無理というのと同様です。熱デバイスで「一回り引き締める」ことはできても、大きく余った皮膚を完全に処理することはできません。個人差があります。

フェイスリフトが必要になるケースも

アメリカでは現在、オゼンピックフェイスへの対処としてフェイスリフトの件数が増加しているといいます。

山口院長によると、以下のような条件が重なる場合、外科的治療を検討せざるを得ないケースがあります。

・短期間(半年程度)で10kg以上体重が減少した場合
・50代以降で皮膚の弾力がすでに低下している場合
・注入剤を入れてもブランブランした状態が改善しない場合

こうした状態に対しては、切らない治療の継続によるメンテナンスで対応できるケースもあります。しかし外科的な対処が必要になるケースも出てくるというのが、実際の現場の状況です。

「賢い痩せ方」のために今できること

筋肉と栄養を守りながら使う

山口院長が伝えるのは、「痩せること」と「健康的な体型をキープすること」は別物だという点です。

一時的に体重を落とす「行為」は、薬を使えば達成できるかもしれません。しかしその体重を維持する「習慣」が身についていないと、ほぼ間違いなくリバウンドするといいます。

どうしてもGLP-1薬を使う場合、以下の点を意識することが推奨されています。

・タンパク質(プロテイン)をしっかり摂取すること
・筋肉に負荷をかける運動を続けること(宇宙飛行士が無重力下でも筋トレするのと同じ理由)
・習慣化を意識すること

また山口院長の基本的なスタンスは、「マンジャロは使い方次第では有効な選択肢になり得る」というものです。しかしあくまでも糖尿病・高度肥満症の治療薬であり、「痩せる=美しくなる」とは限らないという点を強調しています。

特に、「お試しで1回だけ」という軽い気持ちで使うのは少し危険です。一度顔がこけてしまうと、元に戻すのは簡単ではありません。個人差があります。

よくある質問

Q1. マンジャロフェイスとはどういう状態ですか?

GLP-1薬(オゼンピック・マンジャロなど)を使用したことで顔がやつれて老けた印象になる状態を指す言葉です。医学的な正式用語ではありません。急激な体重減少によってバッカルファットや目周りの深部脂肪が減少し、皮膚のたるみが生じることで起きる可能性があります。全員がそうなるわけではなく、使い方や体重変化の速さによって個人差があります。

Q2. リバウンドしたら顔も元に戻りますか?

体重はリバウンドしても、顔の脂肪は元に戻らないことがあります。体重の約2/3が戻るというデータも出ていますが、一度こけた顔の脂肪は体重が増えても元の位置には戻らず、下に落ちてしまう可能性があります。授乳後の胸が戻らないのと似たメカニズムです。個人差があります。

Q3. マンジャロフェイスになってしまった場合、治療法はありますか?

ヒアルロン酸注入・スカルプトラ・脂肪注入・PRPFなどの「足し算」治療、またはハイフ(HIFU)やサーマクールなどの熱デバイスによる「引き締め」治療が選択肢として挙げられます。ただし、体重減少の程度や年齢によっては、フェイスリフトなどの外科的対処が必要になるケースもあります。当院では状態に応じて治療法を提案していますが、いずれも個人差があります。

Q4. ヒアルロン酸を大量に入れれば顔は戻りますか?

必ずしも戻るとは言えません。ヒアルロン酸などの透明な製剤を大量に入れると、血管の青や脂肪の黄色が透けて見え、顔の色が不自然になることがあります。また9kgも体重が落ちた場合、注入量も相当必要になり、小顔を目指して痩せたはずが顔だけパンパンになる本末転倒な結果になるリスクもあります。個人差があります。

Q5. GLP-1薬を使う際に気をつけることはありますか?

まず、適切な診断・血液検査のもとで使用することが重要です。また使用中は、タンパク質(プロテイン)をしっかり摂取し、筋肉への負荷をかける運動を継続することが推奨されています。一時的に痩せても、習慣が身についていなければリバウンドします。「お試しで1回」という軽い使い方は顔のこけにつながるリスクがあるため、注意が必要です。個人差があります。

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この記事は、リゾナスフェイスクリニック東京の医師による動画をもとに、監修のうえで構成・公開しています。

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