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「口横のポニョ」と呼ばれる口横のふくらみは、脂肪ではなく、モダイオラスという筋肉の集まりが、加齢による構造の変化で目立って見えるようになった状態かもしれません。
本記事では、リゾナスフェイスクリニック東京の山口医師が、モダイオラスの構造・注意すべき治療法・根本改善としてのフェイスリフトについて解説します。
「糸リフトやヒアルロン酸では効果がなかった」という方にも、有益な内容です。
【監修】 山口憲昭 院長(リゾナスフェイスクリニック東京)
【執筆】 美容医療専門ライター izu
本記事は、山口院長の動画の内容をもとに構成し、医師の監修のもと公開しています。
口横のポニョが気になる…それって脂肪?

「口の横がプクっとして影ができる」「糸リフトをしてもそこだけ膨らんだまま」──そんなお悩みを感じたことはありませんか?
この“ふくらみ”は、モダイオラスという部位が原因かも?と調べて辿り着く方も多いようです。
たしかに、SNSなどでは「口横のふくらみ=脂肪」と紹介されるケースも見受けられます。
しかし、美容外科の観点から見ると、この捉え方には注意が必要です。
では、そもそもモダイオラスとはどんな構造で、なぜ年齢とともに目立つようになるのでしょうか?
以下で詳しく解説していきます。
モダイオラスって脂肪の塊?──いいえ、筋肉の集結点です

まず大前提として、モダイオラスは「脂肪の塊」ではありません。
これは、口まわりのさまざまな表情筋(口輪筋・頬筋など)が集中する「筋肉の交差点」のような存在です。
赤ちゃんのころは周囲にふっくらとした脂肪が多く、モダイオラスは見えにくい状態です。
しかし、年齢とともに脂肪や支持組織が減少し、構造のバランスが崩れることで、モダイオラスが表面に浮き上がるように見えてしまいます。
つまり、モダイオラス自体が“悪さ”をしているのではなく、周囲の構造変化が原因で目立つようになるのです。
脂肪を吸引するのはNG!──くぼみや癒着の原因に

SNSなどでは「脂肪を取る」という表現が見られます。
しかし、これは大きな誤解です。
この部位を脂肪吸引してしまうと、繊細な筋肉や皮膚とのつながりが損なわれます。
その結果、癒着やくぼみが生じ、「左右非対称になった」といったトラブルにつながることがあります。
とくに、モダイオラスは表情を動かす筋肉の中心です。
ここを乱暴に扱うと、日常生活にも支障が出る可能性があるため、専門医の判断が不可欠です。
モダイオラス周辺のたるみは、フェイスリフトによる“構造の再配置”で整える

モダイオラス周辺にできる“プクッとした影”は、構造の崩れによって生じます。
そのため、根本から改善するには、切開フェイスリフトによるリガメント(靭帯)の処理や、筋膜の位置修正が必要です。
顔のリフトには段階(ステップ)があり、以下のような工程で行われます
- プレマセテリックリガメントやプレザイゴマティックリガメントといった支持組織を丁寧に解除
- 筋膜や皮膚を元の位置とテンションに戻す
- 必要に応じてボリューム補充(ボリュームロスのリカバリ)
これらの処置により、マリオネットラインやブルドッグ顔のような「下垂現象」を抑え、自然な輪郭を取り戻します。
一方で、「ジョールファットを取る」といった単純な処置だけでは、構造が壊れてしまい、かえって老け見えすることがあるため注意が必要です。
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“その場しのぎ”ではなく、正しい構造治療を

口元は、私たちが毎日もっとも使っているパーツです。
喋る、笑う、食べるといった日常動作の中で酷使されており、老化の影響も大きく受けます。
だからこそ、「気になる部分だけをなんとかする」という対症療法では不十分です。
構造から整えて、美しい表情と動きを取り戻すことが重要です。
「糸を入れて終わり」「脂肪を吸ってスッキリ」という短絡的な治療では、むしろ失敗や後悔につながる可能性があります。
まずは専門医に相談し、自分の状態をしっかり把握するところから始めましょう。
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よくある質問

Q. モダイオラスって脂肪のかたまりなんですか?
いいえ、モダイオラスは脂肪ではありません。
口まわりのさまざまな筋肉が集まる「筋肉の結節点(筋繊維の中心)」であり、表情を作る上で非常に重要な部分です。
加齢によって周囲の脂肪や組織が減ることで、モダイオラスが目立って見えるようになります。
Q. モダイオラス周辺の“プクッ”としたふくらみは脂肪吸引で取れますか?
この部位を脂肪吸引で処置するのはおすすめできません。
モダイオラスは表情筋が密集する繊細な場所であり、吸引によって筋肉と皮膚の繋がりが壊れてしまうと、くぼみや癒着が生じるリスクがあります。
「凹んだ」「左右差が出た」といったトラブルにつながることがあります。
Q. ヒアルロン酸や糸リフトで改善できませんか?
一時的なボリュームアップや引き上げ効果はあるかもしれません。
しかし、土台の筋肉や支持組織がゆるんだ状態では、むしろ逆効果になることがあります。
たとえば、ヒアルロン酸を入れて一時的に膨らんだとしても、全体が落ちてブルドッグ顔のようになるリスクがあるのです。
ですので、構造から整える切開フェイスリフトがもっとも根本的で再現性の高い方法です。
Q. ジョールファットは取っても問題ないですか?
「ジョールファットを取ればすっきりする」と考える方が多いですが、誤って取りすぎると頬がコケてしまうことがあります。
モダイオラスや周辺の組織は表情や自然な輪郭に関わるため、安易な除去ではなく、全体構造の再配置(フェイスリフト)で対応するのが安全です。
Q. モダイオラスを正しく治療するにはどうすればいいですか?
モダイオラスを含む筋膜やリガメント(靭帯)のたるみを改善するには、構造全体を丁寧に整える切開フェイスリフトが有効です。
皮膚だけでなく、内部の支持組織まで正しい位置とテンションに戻す必要があるため、注入や糸では対応できないケースも多くあります。
お悩みの状態に応じて、構造から見直す専門的なアプローチが重要です。

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私たちリゾナスフェイスクリニック東京は、外見だけでなく心の豊かさにも寄り添うビューティー・ウェルネス・クリニックです。
患者様一人ひとりが「自分らしく美しく、前向きに生きられること」を大切にし、美しさと豊かさの両方が共鳴するような医療を目指しています。
当院では、以下の5つの方針を大切にしています
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- 必要のない施術はすすめない誠実な姿勢
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